ちょっとトレーニング

　ＧＷを目前にしてあちこちから初採集の話題が目につくようになる。先週に出かけたゴミムシ採りもとりあえず形だけのアリバイ工作だったが、連休に遠征を控えて冬場に衰えた虫採りの感覚と、なにより体力面の劣化が心配となっている。それらの心配ごとの解消に少しばかりトレーニングを兼ねて出かけてきました。
　昨日土曜日は午前中にコメツキのＯ先生のところに羊さんとお邪魔をし、いくらかの文献をいただき、コメツキ以外の雑甲虫標本をお預かりしてきた。標本は三輪勇四郎先生の年代物の標本も含まれ、水ものなど今では見られなくなったものが入っていないかと期待される。これらはそっくり羊さんの収蔵庫の納まり精査されることになる。

　午後はせっかくＯ市まで出かけたついでに昨年からの宿題をこなしておこうと県東部のＵ山まで足を伸ばした。昨年の材採集ではすこし的を外してしまい、わずか1頭だけ羽化という悲惨な結果に終わった。食痕の形状を頭に入れ、今年こそ暴落させてやろうとの目論見である。
　林道を歩き始めるとすぐに汗が噴き出すほどの陽気で、軟弱化した筋肉が悲鳴を上げる。リハビリは辛いものと我慢しつつ稜線付近のポイントに到着。さっさと材を伐り出して作業を終えようとブッシュに突っ込んだが、頭の中で予想していた状態の材が見つからない。焦りながら夢中で藪を漕ぎ、何本かの食痕のある材を切りとってはみたが、どうにも手ごたえがない。やっぱり甘くはない虫のようだ。









　今日は純粋に体力面のトレーニング目的でお昼から娘とカミさんの3人で近くの岩山へ散歩に出る。片道小一時間程度の登山のはずが半ばで娘が疲れてしまい、５ｍ登って休憩という超スローテンポとなってしまった。身体のトレーニングというよりメンタルトレーニングとなってしまった。ポケットに管ビン1本忍ばせていたが帰るまで何も虫は入らなかった。

道端で見かけたアカハネ