mixiユーザー(id:1750116)

2014年02月16日17:39

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TCSよりLSD(一部のドライバーを除く)

こんにちは。
私は坂が多い地域で働いていますが、2週連続の大雪でスタックしている車を何回か助けました。
その時に、TCS(TRC)よりLSDだと強く思いました。

TCSとは、トラクションコントロールシステムの事です。トヨタではTRCと呼んでいます。
駆動輪がスリップしたら、自動的にパワーを制御したり、空転数が多くなったほうの駆動輪にブレーキをかけたりして、スリップを制御する仕組みです。
高級車の分類に入る車には、ついている事が多いようです。

今回の雪でスリップして道を塞いでしまっている車を助けた時に、雪道でTCSを初めて経験しました。
結論として、これは「非常によくない」と思いました。

高級車を売る時にセールスマンは、「トラクションコントロールがついているから、多少の雪道ならノーマルタイヤで大丈夫ですよ」とか言うらしいですが、とんでもない事です。
はっきり言って、TCSがついていないほうが雪道には強いです。
都心・城南では、スタックして坂の途中に放置してある車には、FR(後輪駆動)のベンツ・BMW・レクサスが多いです。

雪道は、最も簡単にタイヤのグリップの限界を超える状況のわけですが、タイヤのグリップの限界というのは、多少滑らしたほうが高くなる事も多いのです。
自動的にスリップを抑えてしまうTCSは、タイヤのグリップの限界を抑えてしまうし、勝手にスピードが落ちてしまうので、よりスタックしやすくなってしまいます。
特に雪に弱い後輪駆動の上り坂では、その傾向が顕著です。

そしてTCSは、欠陥ドライバーを作り出してしまう可能性があります。
タイヤが滑ったり滑りそうな時は、【まずアクセルを戻す事が基本中の基本】ですが、TCSのついた車は勝手にパワーを抑えたりブレーキをかけたりするのですから、この基本技術を含むアクセルコントロールの技術が、いつまでたっても身につかないドライバーを作り出してしまう可能性があります。
ものすごく運転が下手で、運転センスがまったくなく、経験を積んでもアクセルコントロールの技術が向上しないドライバー以外は、TCSは使わないほうが良いです。(アクセルを踏むかブレーキを踏むかのような運転をするドライバーや、ブレーキを踏む回数が多いドライバーにとっては、TCSはメリットがあると思います。)

一方、適切なアクセルコントロールが出来るドライバーには、LSD(リミテッドスリップデフ)をつける事をお勧めします。
ノーマルデフは、片輪でもスリップすると駆動が抜けるようになっているので、駆動輪が滑るとパワーを路面に伝えにくくなりますが(TCSよりはマシ)、LSDはある程度パワーを伝えられますので、スリップしながらでも車を前に進めやすいです。
滑ったらパニックになってアクセルを踏み続けるようなドライバーには危険ですが(そのような人は見た事ありませんが)、アクセルコントロールが出来るドライバーにとっては雪道で運転しやすくなります。

ただし、レース用のLSDはお勧めしません。
雪道では良いですが、ドライ路面の時に、交差点とかで両輪の回転数の差が少ないので運転し辛いですし、LSDの作動音や作動振動が不快に感じると思います。
ノーマル車にディーラーオプションでつけられるLSDがベストだと思います。パワーの伝わり方はレース用に比べるとかなり落ちますが、ノーマルデフに比べると雪道で非常に扱いやすくなります。

次に車を買う時の参考にしてください。






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