今日(9月3日)は、ドラえもんの誕生日なんだそうですね。(^O^)
生まれた年は2112年だとか。
* * *
Bプロではマリインスキー・チームが先攻でした。
★第1部 マリインスキー・チーム
☆「アルレキナーダ」
オブラスツォーワ&コルサコフ
改訂版ではありますが、さすが元はプティパの振付、
ダンサーは大変だろうなあ、というのが観ているだけで伝わります。
その厳しい舞台を笑顔でこなすふたりは大したもの。
オブラスツォーワさんの可愛いこと!
しかも安心してのびのび踊ってました。(^O^)
(Aプロではシクリャローフ君だったからね)
コルサコフさんもキレが戻っていたし。
2人とも音合わせがまだ甘いので、
要所要所でびしっと決めるのが次の課題かな。
☆「病める薔薇」
ロパートキナ&コズロフ
ロパートキナさんの衣装は薔薇をイメージしているはずですが、
登場した姿はまるで天女様でした。(*^^*)
プティがプリセツカヤさんのために創った作品で、
ロパさんはプリセツカヤさんからガラで踊ってほしい、
と頼まれたのだとか。昨夜の舞台をご覧になったら、
(ちょっと失敗もあったけど)プリセツカヤさんもさぞ満足でしょう。
それにしてもコズロフさん、かっこい〜。
彼の古典を観てみたいな〜。(^^)
☆「眠り」3幕PDD
ソーモア&ファジェーエフ
改めてじっくり「観察」したところ、
ソーモアさんは基本のアプロンができてないのですね。
顎を突き出しているので、横から見るとラインが美しくないし、
回転軸など所作が乱れる原因のひとつになっています。
長い手足をコントロールできるだけの筋肉もないようです。
筋力がないから、勢いで振り回した手足を止めることができず、
ばたついてしまい、同じ位置にまとめることもできないのでしょう。
ソーモアさんはスタイルが良いと強調されますが、
きっちり踊れる人は、みな立派な筋肉がついているのに対し、
彼女は筋肉がないから、他の鍛えている人よりも細長く、
それでスタイルが良く見えるだけなのだと思います。
ポール・ド・ブラも、どうすれば美しく見えるかと、
あまり気を配ってないようですね。特に回転の時。
余裕がないのかな。
そして今回の演目は、ゆっくりしたヴァリのある演目ですが、
なぜか演奏がさらにスローテンポ。
そこへパを省いて踊るので、一見丁寧に見える、
実はレベルの低いバレエ団のダンサーたちがよくやる、
ごまかしのテクニックなのです。
...納得いただけたでしょうか、ともさん?
ファジェーエフさんも、なんかやる気なさそうだったし。
どこか具合が悪いのでなければいいのですが。
彼はもっと良い踊りをできる人なんですよ〜。(>_<)
☆「ジゼル」2幕PDD
ノーヴィコワ&シクリャローフ
はからずも、きちんと鍛練している人が、
ゆっくり踊るとこうなるんだよ、との対比ができました。
ノーヴィコワさん、このまま素直に伸びてほしいな。
あの容貌で無表情に森の中でたたずまれたら、
本物のウィリみたいでちょっとコワいけど。(^^;)
シクリャローフ君、倒れこむ場面、
解釈としては間違ってないと思うけど、
もう少し優雅にしたほうがいいと思うよ。
バレエなんだから...。
☆「イン・ザ・ミドル」
ゴールプ&コルプ
ゴールプさん、彼女のキトリを観てみたい。
あのキレのよい動きは似合うかも。
けれど、まだコントロールしきれておらず、
勢いにまかせてるところも。
そしてまだ息があってないのか、さすがのコルプさんも
暴走する彼女を制御しきれていませんでした。
アマトリアンさんとテューズリーさんの素晴らしい舞台を
見た直後というのもあって、いまひとつ感が。
カテコで最初、コルプさんが控え目だったのは、
ゴールプさんを立てていただけなのかな。
満足できない舞台を気にしていたように見えたのは、
気のせいかなぁ。
せっかくの合同ガラなのですから、この演目、
オシポワさんとコルプさんで観てみたかったです。
☆「タリスマン」PDD
オスモールキナ&ロブーヒン
昨年のマリインスキー・ガラでこの演目を踊ったときは、
もっと印象に残る舞台だったのに、今回はなぜか薄味。
具合が悪いとか、手を抜いているというわけでもなさそうなのに、
なぜだろー???
☆「瀕死の白鳥」
ロパートキナ
彼女(ロパさん)の最盛期と同時代に生きていられて、
本当に良かった!...とは、師匠のコメントです。(^^)
たしかに、市販されている映像の若い時のロパさんは、
将来を期待させる逸材ではあっても、
まだまだこれからの人ですからね。
でも、彼女の成長を目の当たりにできた人も羨ましいな。
☆「海賊」2幕PDD
テリョーシキナ&サラファーノフ
彼らにしては、若干抑え気味の舞台でしたが、
それが功を奏し、踊りが丁寧になっていました。
力まかせ、勢いでがんがんやっていいのは、
ワシーリエフ君世代の若手であって、
超絶技巧をさりげなく魅せてくれるのが、
プリンシパル、ファースト・ソリストの腕のみせどころです。
★第2部 ボリショイ・チーム
☆「薔薇の精」
カプツォーワ&ワシーリエフ
「パリの炎」の衣装ではわからなかったのですが、
(あの動きですからね、予想はしてましたけど)
ワシーリエフ君、相当鍛えてますね!
バリシニコフ2世というのも納得です。
ただまあ、今回は相手が悪かったということで。
ちょっと淡泊に思えてしまいました。
真っ赤な薔薇ではなかったな。
案外、シクリャローフ君、この演目似合うかも。
でもその時は、ピンクの薔薇だろうな。(^O^)
半覚醒状態の演技って難しいのでしょうね。
カプツォーワさん、苦労したんだろうな。
...理由はわからないのですが、
オーレリ・デュポンさんなら、上手に演じるのでは、
と思いました。でも、なぜだろー。
☆「ライモンダ」2幕アダージョ
コバヒゼ&シュピレフスキー
観ている最中、そして観終わったあとも、
「バレエ・ブラン」って、やはりうつくしー!
と、改めて、いまさらながら、感じてしまいました。
美男美女が、よどみなく踊ると、
古典のバレエって、こうも美しいものなんだ、と。
☆「白鳥」3幕黒鳥のPDD
クリサノワ&グダーノフ
なんの破綻もなく、最初から最後まで丁寧に、
美しく演じてくれて文句はないのですが、
もう一声、何かがほしい。たぶん、何を踊っても、
それなりにきっちり魅せてくれるのでしょうね、この二人は。
☆「スパルタクス」3幕PDD
ルンキナ&スクヴォルツォフ
フルステーさんの溌剌とした踊りと見比べていた人も
多かったのではないでしょうか。
彼女との違いを一言で言うなら、大人の色気、でしょうね。
別れの悲しみを、しっとりと表現してくれました。
全幕、観たいなー。
スクヴォルツォフさん、ハンサムなだけでなく、
体躯もしっかりしているのですね。
ボリショイの男性陣は、やはり充実しているなあ。
来年、「スパルタクス」を追加してほしいよー。
☆「ミドル・デュエット」
オシポワ&メルクリーエフ
現ボリショイ芸監ラトマンスキーが、芸監就任前に、
マリインスキーのために振付た作品とのことなので、
今回の合同ガラ演目として意図的に選んだのでしょう。
同じセンテンスを繰り返すコンテで、
最後、ダンサーたちが文字通り力尽きて倒れ、
再生してまた踊りを繰り返すという流れからすると、
あのくらいの長さは欲しいのでしょうが、
観る側からすれば、もう少し短い方がいいかなあ。
メルクリーエフさんもきっちり自分の役を果たしていましたが、
オシポワさんの驚異的な身体能力がインパクトありすぎて、
印象の薄いのが残念。
それにしても、今回の合同ガラで、
彼女はさらに多くのファンをつかんだことでしょう。(^^)
☆「ドンキ」3幕PDD
アレクサンドロワ&フィーリン
心配だったアレクサンドロワさん、見事に復活してました!(^^)v
(すでに前日から良かったようですが)
相方のフィーリンさんも、好調なアレクサンドロワさんの
魅力を存分に引き立ててくれる迫力の舞台。
これぞガラのドンキ!
テレビ・カメラは土曜のマチネで撤収してしまったとのこと、
この「ドンキ」がないないんて、実に惜しい! もったいない!!
NHK、詰めが甘いぞ。
あ、でも、Aプロだけでも収録してくれてうれしいです。f(^^;)
* * *
来日したのは2つのバレエ団の
中堅どころと若手がほとんどなのですから、
他の公演の数字を勘案すると、
やはりチケ代は1.8万以下が妥当という気がしますが、
昨夜の公演の内容には満足です。
(初日はお金ちょっと返してほしいな)
幸せな気分のまま、新宿のロシア料理店マトリョーシカに寄り、
http://r.gnavi.co.jp/g261000/
素晴らしいパフォーマンスを魅せてくれた彼ら彼女らのために、
師匠と乾杯しました。( ^^)Y☆Y(^^ )
カテコではリボン・カーテンと紙吹雪シャワーが
ダンサーたちを包みました。それも二度。
すかさずアレクサンドロワさんが紙吹雪をすくい上げ、
オケピに振りかけます。(^^)
フィナーレでも、ボリショイ・ダンサーの方が一枚上手でした。
オケも良い仕事してました。
「白鳥」のカテコでは、ロパさん、丁寧に挨拶してたし。
そして照明がつき、観客が帰り支度を始めると、
幕の背後から歓声が。
すると再び拍手が観客席から沸き起こり、
もういちど幕が開きました! ちょっと得した気分。(^^)
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