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2023年12月25日18:48

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より生きやすい社会と (長文注意)

人は生まれた直後から
外界のさまざまな情報を
視覚・聴覚・触覚などの
感覚を使って入力し

ごく単純な運動能力で
自己表現しながら
新しい環境への適応を学んで
成長していく

一人ひとり
生まれながらにして
持つ素因があり
人や環境などから
たくさんの刺激を受け
経験を積み重ねて
修飾されていく

そして
からだの成長のみでなく
脳も発達し
心が育まれていく

この発達と育みに
何らかの問題が
生じることがある

生活や学習上につまづきが
現れることがあり
10年前に
「神経発達障害」という
診断カテゴリーとされた

「神経発達障害」には
知的能力障害
コミュニケーション症
自閉スペクトラム症
注意欠如多動症
限局性学習症などの
診断基準が列挙されている

自閉スペクトラム症の
診断基準には

対人相互関係と
コミュニケーションの偏り

興味関心の狭さと
柔軟性のなさによる変更困難

が記載されている

実際には
脳の働きが「普通」の人たちと
異なっていることが分かってきた

興味関心があることは
素晴らしい集中力で行い
積極的に行動する

細かいこともよく観察し
豊富な知識を持っている

しかし
興味関心がないことは
取り組む意味を感じにくく
無視したり避けたりする

時には集中できず
無理強いされると
混乱してしまうこともある

さらに
感情の発達にも
特異性がある

相手の気持ちに気づかず
共感性や共有力に欠けていると
言われたりもする

自分自身の気持ちを理解し
表現することにも
困難があったりする

そのため
気持ちや考えを
相手に受け入れられるように
表現することや
自分の感情を
うまく調整することも
困難だったりする

気持ちが高ぶると
大声を出す
暴言を吐く
泣きわめくなどの
行動も見られる

ひどい時は
かんしゃく
パニック
自傷他害など
激しく感情を爆発させ
周囲の人を
驚かせてしまうこともある

脳の発達に
問題が生じた人たちは
程度の差こそあれ
さまざまな適応困難があり
周囲の人から
注意や叱責を受けやすく
多くの失敗を経験する

多くの身体の病気と違い
発達の問題の治療・療育では
治すことを目指すのではなく
社会的情報を学び
適応力を伸ばすための支援が
必要だと言われている

多くの失敗を経験する
できるだけ早期から
学びやすい方略を使って
教えられていくと
子どもの発達は
促進するということが
最近の研究で報告されて
いるのだそう

そんな人たちと
周りはどう関わればいいのか

まずは
発達障害のある人たちの
脳の特性や学習スタイルを
理解することが大切

学習スタイルとは
どういう伝え方が
伝わりやすいかを見つけて
伝わりやすい伝え方で
理解を促すということ

言葉で伝えるのか
文字や絵や写真
実物の提示があるほうが良いのか

一度に複数のことは伝えずに
一つずつ順に伝えるのがいいのか

先々の見通しを事前に示して
終わりはいつ来るのか
今はどの段階なのか
分かるように進めるのがいいのか

実施するうえで必要な情報は
より具体的で
数や量や時間はきちんと
数字で伝えるのがいいのか

そして
次の行動をどのように
学べるのかなどを
考えていくのだそう

また
しつけや教育などの時には
こうすることが求められています
こうするとうまくいきます
これで大丈夫です
というふうに
肯定的にアドバイスするのだそう

これらの社会的情報を
視覚的手掛かりを使って
提供することは
本人の理解を助けるのだそう

理解できてから行動することにより
人は安心感と自信をもって
自分らしい人生を選択することに
つながっていけるのだそう


つまるところ
発達障害のある人にとって
生きやすい社会というのは

そうではない人にとっても
より生きやすい社会と
言えるのではなかろうか


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