何度くだけ散っても
夢のかけらを
黙って拾い集めたのは
自分には時間が
永遠にあると
信じていたから
夢見る年ごろ
そう言われても
全然気にしなかった
絶対にいつかは
叶えられると
根拠のない自信に
満ち溢れていたから
現実はそれほど
甘くはなかった
周りの友だちは
夢の手前で
折り合いをつけて
安定を手に入れていった
お前も早く大人になれ
そう言われることが多くなり
永遠には時間がないことに
気づき始めた
満ち溢れていた自信は
いつしか現実が蝕んでいて
過信という言葉が
視界にちらつき出す
だけどだけど
何度も拾い集め
手の中に握りしめている
キラキラした
夢のかけらは
どうしても
捨てきれない
このきらめきが
自分の存在理由だと
信じて疑わない
たとえそれで
みんなが言う
大人になれないとしても
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