ダサいなぁ 恰好わるいなぁ
そんな風に自分を悪く思うとき
イケてるなぁ 恰好いいなぁ
そんな風に自分をよく思うとき
どちらの自分が本当の自分かは
この際どうでもよくて
どちらの自分もおそらくは
本当の自分であって
決定的に違うのは
他の人に好まれるのが
恰好わるくて
ダサい自分だということ
そのことは他の人を見ていたら
分かることなのに
ひとはみな格好つけたがる
その方が人に好かれると
信じているから
でも実際はそうではない
恰好つけている人は
およそ鼻持ちならない
失敗したりドジ踏んだり
泣きべそかいたり
恰好悪い人には
とても親しみを感じる
本当に人と人を近づけるのは
華々しい成功談や
輝かしい経歴ではなくて
いつかの恰好悪かった
自分と同じような
いつかの悲しみに暮れて
泣きべそかいていた
自分と同じような
何やってもうまくいかないと
落ち込んでいた
自分と同じような
他の人のそんな姿では
なかろうか
そうであるから
失敗や恥をかいたことにも
心優しく愛しい意味が
見いだせるのではなかろうか
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