「鎌倉で"お茶室”を買いたい」という畏友のために、ある男にわざわざ連絡を取り、物件探しを依頼した。が、その男は約束の期日を過ぎても、メール一本寄こさない。畏友については「金に糸目をつけない」とも伝えたにもかかわらず、だ。
今日、地元でユニークな活動を展開している不動産屋へ行った。で、同じ話を繰り返したら、その場で10軒ほど物件を提案した。一応、一軒一軒の具体的な特徴をヒヤリングして、自宅に帰った。掛け時計を見ると、午後3時45分だった。
まず畏友に手紙を書き、次に10軒から5軒の家を選んで不動産屋が語った特徴を余白にボールペンで書き込んで、さらに神奈川県の地図帳から鎌倉市の地図をコピーして、大体の場所を赤マジックで書き入れた。
A4大の封筒にそれらを詰め、さらにある人の鎌倉エッセイの一節をコピーしたものも入れた。午後5時までに郵便局へ行って投函すれば、なんとか明日には着くだろう。
タイムリミットまであと12分。小走りで郵便局へ行き、窓口で料金を訊いて支払ったら、5時5分前だった。普段通りなら明日に着くそうだ。
なんだかひと仕事を終えた爽快感があった。
ログインしてコメントを確認・投稿する