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2020年09月06日00:30

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週記511 自動車と旅行

 彼女との結婚が決まり、来年から新生活を始める目処がたった今日このごろですが、それまでに準備しなければいけないことがいくつかあります。

そのうち1つは自動車の運転です。

つい先日、実に10年ぶり(最近乗せられて10分くらい運転したことは別にして)に、ペーパードライバー講習を受けて車の運転をしてきました。

今回は自動車の運転に四苦八苦したことはおいて置くとして、自動車を運転できるようになって彼女との行動範囲や思考の幅が大きく広がったことについて書いていこうと思います。

 或いはこれは随分とアタリマエのことを書いているのかもしれません。

しかし、これに似た感覚を随分昔に味わったことを思い出して、世界が切り替わるとはこういう感覚なのだと、一般的なものではなく、自分自身の見え方の変化なのだから、きっと特別なことなのだと思います。

 随分昔、高校を卒業するまでの私の世界は区の中でほとんどすべて完結していました。

大学に入ってバイトをはじめて、電車でどこへでも一人で旅行に行ったりすることができるようになったとき、私は今と同じ感覚を味わいました。

どこまでも開けた道が目の前に広がっていて、未知でワクワクするような何かがそこら中にあるようなそういう楽観的な感覚です。

 これまでいいな、と思った場所でも交通手段がなくて諦めていたところがたくさんありました。

山形の銀山温泉しかり、北海道の然別湖しかり。

ゲームの序盤でよくあるように、見えるけど諸々の事情があって行けない場所がそこにあったわけです。

大学に入ったときに免許は取りましたが、その時の私はお金があったということもあって新幹線や飛行機で行く遠くの世界に満足していて、気がつけば運転もしないまま長い歳月が経っていました。

その間、運転する機会がなかったわけではありませんでしたが、電車や飛行機で行く場所に満足していて事故のリスクを犯して運転する気になれず、自動車に乗ることを避けていたのです。

 今、必要を感じて再び運転することに相対してみると不思議なもので以前感じていた漠然とした不安感が薄らいでいることがわかりました。

こころなしか、これまで全く興味のかけらもなかった自動車の凝ったデザインや機能に魅力を感じているようにも思えます。

人間の見る世界はこんなにも変わるのかと、そう感じた今日このごろ。

以上

【最近のShort Story】
・What‘s NEXT?
「異動だ。異動先はXXX、勤務地は**だ」部長の厳かな声がそう言った。
 重要なところが聞き取れず、聞き返そうとして目が覚めた。起き上がって時計を見ると朝5時。
「まったく……」
 俺はため息をついてベッドに倒れ込む。しばらくベッドの中でもぞもぞしていたが登ってきた朝日の光も相まって二度寝はできそうにない。何故か覚醒してしまった脳は異動のことを考え始めていた。
 俺が今月末に異動するという噂を聞いたのは3日前、彼女との結婚を決めてご両親に挨拶するのは二十日後というタイミングだった。正式な人事発表は異動月の3週間前だから詳細な情報はあと1週間しないとわからない。今は宙ぶらりんの、不安なような、やり残したことがあるような、あるいは嬉しいような、不思議な気持ちでいる。
 今の職場からの異動は常々希望していたことだが、いざ異動(という噂)だと言われると喜んでいいのか反応に困った。そして異動先がわからないもどかしさを感じた。
 次はどこで何をするんだろうか? 今の仕事の延長で関連する業務を別の職場でやるのだろうか? あるいはまったく新しい職場でこれまでと違う業務に励むことになるのだろうか? これから彼女と結婚して住む場所はどうなるのだろうか?
「大きな決断をするときは慎重に、いろいろな可能性を考えたほうがいい」噂を教えてくれた違うチームの上司は、そう意味深な言葉を使った。道標のような言葉が頭の中で反響した。
 胸の奥には重たい空気が鎮座していて息苦しい。異動自体はいいことだ。これまで望んできたし、俺の気質として新しいことに取り組むことはストレスではなくプラスのことだった。しかし、胸にある言いしれぬ感覚はなんだろうか。
 考えても仕方ない、と俺はベッドから起き上がって散歩に出掛けた。誰もいない静かな時間帯の住宅街を抜け、防波堤の上をゆっくりと歩いた。
 防波堤は白い平らなブロックで作られていて、その道がずっと先まで続いている。パッと見ると一本道に見えるが実は堤防の横に下に降りる道が点々とある。俺はなんとなしに適当な側道から堤防を降りた。そこには別の広い道があり、道の先には先ほどとは違う見知らぬ住宅街が広がっていた。俺が知らなかっただけで、俺が通らなかっただけで、そこにはずっとその風景があったのだろう。それは今朝ふと目が覚めて散歩に出なければ一生見なかったかもしれない風景だった。気忙しいような気分が少し遠のいて感じられた。
 落ち着いた頭で考えて見れば、俺はきっと、結婚と異動という大きな変化が2つ同時にやってきたことに対して少し不安定になっているだけなのだと思った。いつもだったら一つずつの変化に少しずつ慣れていく時間があったが、それがないうえに、一つの変化がもう一つの変化にも影響するという事があったから気持ちの整理がつかなかったのだろう。混乱して不安ばかりが目について、気持ちが落ち込んでしまったのだ。いつものように変化を愉しめばいい。時間でつながったひとつづきの人生で出会う一期一会の風景を胸に刻んで行けばいいのだ。
 俺はゆっくりとした歩調でその街を見ながら帰路につく。現実は何も変わっていないが、それを受け止める俺の心持ちは少し変化していた。

【最近のGratitude】
・Coach of Paper Driver
 I had gone local driving school 2 times, and I attended paper driver class. The coach was great, he teach not only technique but also how to drive in Ehime. I could have confidence of driving which I lost for long time. I don’t know how much times to drive in future, but this starting point is important. I appreciate my coach!
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