ゲッチョ先生は「珍品」を求める。半分解るが半分解らない。
たしかに私も鴨の場合オナガガモやカルガモはグッとこない。比較的レアなハシビロガモやキンクロハジロにグッとくる。だが鳥で雀や烏がつまらないかというとそうではない。彼らの行動を見てると面白い。
特に烏、ハシボソガラスもハシブトガラスも見ていて飽きない。見た目の不吉さや醜さに惑わされずに観察すると、その可愛さに惹かれるはずだ。鳩はつまらない。餌を与えると当然のように食べる。むしろ与えないと不満そうに私達の周りをうろつく。烏に餌を与えて見よう。実に警戒して近づくか近づいて食べるか思案している。
「これ食べても良いの?食べたら怒るんじゃないの?」
遠慮しているように見える。そして「遠慮」とは人間が他の人間に対して警戒している行為なのだと気づく。
だから私はイボイボナメクジのような珍品は求めない。チャコウラナメクジでいいや。珍品は探すのですら大変なのだから、それの生態を調べる事なぞ不可能に近いだろう。チャコウラナメクジの生態ですら詳しく判っていない。
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