今日から12月になった。
朔日はお寺の行事(例大祭)。
封筒に千円札1枚を入れ、表書きで名前を書く。その際、初めて「病気平癒」と、御祈祷の願いを書き加えた。
神頼みという言葉はあれど、仏教は個人的なお願いをする宗教ではない。煩悩を祓い、執着心を修、日頃のおこないを正しくする、という戒めが仏の教えだ。が、そんな綺麗事を言ってられないくらいの不調に悩まされている身としては、藁にもすがりたい気持ちだった。
約1時間、読経をした。精神的にはすがすがしい時間を過ごすことができた。
行事が終わると、お茶と茶菓子がふるまわれる。
お菓子のなかに神戸凮月堂の「ゴーフル」を見つけたので2枚もいただいた。
物心がついた頃にはゴーフルがあって、よく食べていた。神戸とその周辺ではもっともポピュラーなお菓子で、嵩が小さいので子どもの腹には物足りなかったものだが、このくらいの年齢ともなると2枚で満足できる。食べるのは10年ぶりか。
仏教の教えでは縁(えにし)を大事にする。それゆえに、しみじみと感じ入ったのだった。
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