mixiユーザー(id:15260705)

2019年08月23日17:26

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むらさきのスカートの女

前半はユーモア小説といいましょうか、ちょっと風変わりな女性Aと、彼女と友達になりたいと望んでいる女性Bとの、いや関係ではなく、Bから見たAの日常の報告書といった体で、くすくすと笑わせてもらえるのも途中までで、後半はAのミステリアスさが消えてなくなり、なんというか職場を主軸とした凡庸でありふれた人間スケッチになり、最後のオチも、ああそうですかというか、特に意外性もなく、はっきり言って期待はずれであり、物足りませんでしたね。『こちらあみ子』や『あひる』に感じた得体の知れない生々しさや不穏さ、不気味さのような、この作者独特の魅力的な個性が、この作品にはなかったように思いました。
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