M&Oplaysプロデュース｢クラッシャー女中｣＠本多劇場

かなり前からめちゃくちゃ楽しみにしていたこの舞台早々にメルマガ先行でセンターブロック4列目という良席を確保して、ルンルンでいざっ

すべてを手に入れたい女が迷い込んだ屋敷には、欲望まみれの絶対王子が住んでいた。
すべての関係がクラッシュした時、勝つのは女の欲望か、男の欲望か。

幼少期、驚くほど貧乏だったゆみこ(麻生)。彼女は母の再婚相手の子供、静香(趣里)と「貧乏なんてこりごり、絶対金持ちになってやる。」という誓いを立てる。長じて、二人はとある屋敷に居た。静香はこの屋敷の息子・義則(中村)の婚約者として。ゆみこはこの屋敷の女中として。
屋敷の主は義則の母・和紗(西田)。和紗は息子を溺愛し、自分の理想の男性として育て上げた。義則は和紗の期待通りの完璧な男性を演じているが、そのストレスを使用人たちにぶつけて疎ましがられている。
「金持ちになる」という夢のために静香を「お嬢さん」に仕立てて、まんまと屋敷に潜り込んだゆみこ。しかし、「育ちのいいお坊ちゃん」という仮面の下に、底知れぬ本性を隠し持っていた義則によって、二人の計画はねじれ、思わぬ方向へ暴走し始める。しかしそれはすべて完全に何かがぶっ壊れていたゆみこの欲望が原因だった。
やがて屋敷の人々の欲望があらわになったとき、ゆみこと義則を中心にして、人間関係のクラッシュが始まる――。勝つのは女の欲望か、男の欲望か。

作･演出　根本宗子

出演　麻生久美子　中村倫也　趣里　佐藤真弓　根本宗子　田村健太郎　西田尚美

私のお目当ては趣里ちゃん→麻生さん→中村さんって感じだったけど、おそらく圧倒的に中村さんファンが多かったのだろう。｢半分、青い。｣→「初めて恋をした日に読む話」で完全にブレイクした中村さん。ドSだけど、母親や婚約者、女中など女たちに振り回される役。素敵なスーツ姿や小学生時の半ズボン姿、素晴らしい生唄まで聴けて、ファンはきっと生唾ものだったでしょう客席の通路で芝居する場面もあり、すぐ後ろに来た時はさすがにドキドキ。でも、真後ろ過ぎて逆に観ることができず、残念。。

2度ほど出演舞台を観ていて、気になっていた趣里ちゃん。最近はドラマでの活躍も増えて嬉しい限り。今回もバレー経験を活かし、ドレスのスカートひらひらさせて華麗にくるくる回って踊る姿がまあ可愛いこと独特なハスキーボイスも大好き。セリフもたくさんあり、見せ場もたっぷりで大満足今後も追っていきたい素晴らしい女優さん。

麻生さんは何度も観ているが、今回も何考えてるかわからない不気味さと美しさの加減が絶妙でさすがだったビジュアルが素敵なのはもちろん、声がとても魅力的で心地よかったなぁ

HPで明かされているあらすじやポスタービジュアルとはやや印象が異なるが、まあタイトルどおり。女中がクラッシャーだったよね。自分の中で物語を消化しきれたかは怪しいが、達者な役者陣の熱い演技を堪能できて楽しく贅沢なひとときでした