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2019年03月27日00:45

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ポタリストの記録・【彼岸のポタリング・その2】

■道の駅と化すあきる野ファーマーズ・JAマイム■

 ざくざくばばあって!?

 多分その1の経路をご覧になって、「ざくざくばばあって何?」と思われたかもしれない。

 五日市街道に出て、多摩川を渡る。乾燥注意報が連発した割に水量はそれほど少なく無かった。このまま直進とちょっとした切り通しに差しかかり、道幅が狭くなる。上り坂で大型車に追いまくられる事になる為、平沢のガソリンスタンドを右に曲がり、生活道路に。暫く進んだ金網のフェンスのあるお宅の中に嘗て祠があり、そこから水を湛えていた。その祠には「ざくざくばばあ」という妖怪が封印されていたという。

 概ね何時まで経っても自宅に戻らない腕白坊主を帰らせる為に造られた妖怪なのだろう。江戸時代以前は「ざくざくばばあが出るぞ〜。」と言って脅して帰らせたと聞いた。ところが江戸時代になるとこの地区で芝居が流行り、その観客目当てに露店が立ち並ぶようになった。これによって暗かったはずの夜道が明るくなり、「ざくざくばばあ」の噂も沈静化したそうだ。

 存在の真偽はどうでも良い。当時の人たちが信じていたという事が重要なのである。皆がしている事、それは文化でもあるからだ。 

 ここは流石にインナーを使った。登り切った生活道路の交差する地点に「止まれ」の標識があるからだ。ワイヤーをステンレスに変えてからは違和感なくシフンチェンジしてくれる。

 そこを右折して進む。またなだらかな上り坂。登り切ったところにスーパーのパークがあり、また五日市街道と合流することになる。五日市街道を秋川駅方面に向かって暫く進むと、ファーマーズとJAマイムが見えて来る。ファーマーズとは文字通り農産物直売所である。ただ農産物だけでなく日本酒(嘉泉)、卵、TOKYO-Xと言われる豚肉、切花、調味料、お菓子も売られていて、規模は多摩地区最大ではないか。夏は特に混雑する。お客のお目当てはとうもろこし。入り口に手作りのとうもろこしの絵の看板が立ちはだかるのはその為だ。去年は雨量が少なめで酷暑だったのでどうかなと思ったが、粒の大きさこそ小ぶりだが、甘かった。地方への発送も出来る。墓参り用に花を買う。

 JAマイムで日の出町のみやび工房が製造している燻製チーズを買った。ひとつ600円(税抜)もするが、スモークが沁みていてとてもおいしい。なぜ集客力のあるファーマーズに置かないのだろうか。JAマイムは農家の人がメインで一般のお客は地元の人でもない限り行かない。ファーマーズに置けば確実に売れるのにと思う。私もJA側に置いているのを知ったのは今年になってからだ。

 ファーマーズの隣に農産物を使ったちょっとしたレストランがある。奥には観光バスがぎりぎり2台停められるところがあり、夏のとうもろこしの時期は停車していることがある。ここまで来ると実質道の駅と化している。

■西多摩霊園■

 そろそろ昼食にと思ったが、レストランはお客さんが多かったのでパスした。その先も「花がき」も同様だった。ここはいつも混んでいる。特に今日は彼岸で法事の帰りと思しき人たちで満車だった。廉価なのはこの先の小川家である。ここは家族経営なので比較的廉価だ。と思って行ったら臨時休業だった。

子ども達が春休みなので、子どもの乗る自転車が一時不停止で主婦の人の乗る自転車とニアミスを起こしているのを見てしまった。春休みでうきうきは良いが、そういう子どももいるのでちょっと気を付けたい。

 都道に出る。

 青梅に行ってから捜しても良いかと思った。逆に14時近い方が比較的空いている場合もあるだろう。この柔軟さはクルマでは得られない。西多摩霊園に着く。R411は満地トンネルの中央までは基本的にずっと上り基調だったので、クロスバイクとしては良い休憩になった。この霊園に亡父と叔父が眠っていて、まだ彼岸と云う事で、事務所の欄干に「地球ロック」して徒歩で墓に行く。例によって彼岸、お盆の時期は桶を元に戻さない輩が多く、この日も例外ではなかった。亡父、叔父の並びに近所に住んでいたお姉さんとその親父さんのお墓、知り合いの税理士も居るため、平日は桶を2つ持って行くのだが、今日は遠慮して1つだけだった。この霊園は自然豊かなエリアである。甲子園の常連校の東海大菅生高校も平日はここに走り込み等、練習に来る。山ひとつ隔てると学校は直ぐだ。

 私が亡父の墓の花を生けると父の石塔のご近所の親類と思しき若い女性が近づいて来て、

「わああ。男の人が生けたとは思えないほどとってもきれいですね。・・・写真を撮らせて頂けませんか?」

と言って来た。超テキトーに生けたのに却って恥ずかしい・・・と思った。私だって華道の心得なんぞ無い。単に花弁を外に向け、手前を低く、奥を高くする。それだけ。ゴムでは花を束ねないという事か。このようななんちゃってでも宜しかったら良いですよ、と言うと彼女は撮った。

 ここの霊園に納骨して良かったと思う。老母は多磨霊園に抽選に漏れて悔しがっていたが。多磨霊園は都営なので更に廉価だが、少々辛口な事を言えば、あの霊園の側道は草や笹が金網から飛び出して、毎日のように京王バスのボディを掠めている。辛うじて地元の石材屋などが自発的に草刈り、草むしりをしているから何とかもっている。都はそれほどメンテナンスをしているように傍目には見えない。五輪誘致は良いけど、もっとおカネを掛けるべきところがあるでしょ、と言いたい。

 この日は法事も多いようで、しばしば講堂付近の駐車場は順番待ちが見受けられた。春休みゆえ子どもも多いし、法事とはいえ、歩きスマホの輩はそのような事は関係無いらしいので、自転車に跨り、坂を下るのは危険と判断し、ステムの首を持ち、R411まではかなりの距離があるが歩いた。
 
 R411に出るとそこから先は殆ど上り基調である。狭いところはサンデードライバーに追いまくられるので、登り坂でも漕ぎまくった。登り坂でも時速32kmほどは出た。

 矢張りバーエンドバーは内側取り付けで正解だったと思う。ぶつかる心配も無いし、ブレーキ、ベル、シフター全てに指が届くし、脇が締まるので正確にハンドルが切れる。ただここまで来ると長いフラットハンドルがもて余すようにならないかという気もするが。

 あきる野と青梅市の市境にさしかかった。この先にトンネルがある。

 それについては次回にさせて頂きたい。

 最後までご覧頂き、ありがとうございました。

 (続く)

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