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2018年12月18日20:18

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「斬、」@ユーロスペース

池松壮亮×蒼井優×塚本晋也監督というだけで、興味津々わーい(嬉しい顔)池松くん、時代劇の主演は初めてかな?予告でもすごい気迫が感じられ、楽しみにしていたるんるん

開国か否かで大きく揺れる江戸時代末期。若い侍・杢之進(池松壮亮)は喰うために藩を離れ、農村で農家の手伝いをして糊口を凌いでいた。武士としての本分を果たしたいと思いながらも、隣人のゆう(蒼井優)やその弟・市助(前田隆成)らと穏やかな日々を送る杢之進。そんなある日、剣の達人である澤村(塚本晋也)が村にやって来る。仲間を集めて京都の動乱への参戦を目論む澤村に腕を見込まれ、一緒に行こうと誘われる杢之進だったが…。

************** 重要部分ネタバレなし **************

侍としての本分を果たしたいと思いながらも、人を斬ることに疑問を持つようになり、刀を抜くことに苦悩する若い侍が主人公の物語。日々殺陣の練習に勤しみながらも、それを使うことをためらい、葛藤する姿にとても人間味を感じたし、暴力や死への恐ろしさが十分伝わってきた指でOK

池松くんは期待を超える素晴らしい熱演exclamation ×2観ていて胸が詰まるほどの鬼気迫る表情、殺陣シーンの凄まじさは強く印象に残った。"なぜ人は人を斬るのか"というテーマを観客に考えさせる説得力があった。

対する蒼井さんも負けず劣らずの名演。杢之進に対する複雑な心情が手に取るように伝わる細やかな演技で魅了してくれたハート時代劇でこうした質素な農村の娘とかやらせたら敵なし。本当に年齢不詳ですごい女優さんだと思う。それでいて、急にドキッとするような色気を見せたりして、最高かよexclamation

塚本監督らしいカメラワークや独特の音響使い、メッセージも明確なので、とても筋の通ったシンプルな映画だと思う。刀のぶつかり合う耳障りな金属音、グロテスクな斬られシーンの描写、登場人物の感情が爆発した時の息を殺してしまうような緊迫感も凄まじかったexclamation ×2

重たいテーマでなかなか体力を消耗する作品だが、80分という上映時間は潔くてありがたい。血飛沫満載でリアルな痛みを感じるシーンも多いので、観る時は気合いを入れてウインク
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