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2018年11月22日02:51

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映画「パウロ 愛と赦しの物語」を見てきました。

●映画「パウロ 愛と赦しの物語」を見てきました。
 聖書に忠実な作品だけに、パウロという人物を知るのにお勧めの作品です。
 物語は既に投獄されているパウロに代わって、パウロからその業績を直接聞き出して後世に残したルカの視点で描かれています。
 
 興味深いのは、このルカ役を演じているのが、ジム・カヴィーゼルなんですね。彼は14年前に公開されたメル・ギブソン監督映画「パッション」で鞭打たれ十字架にかかったイエス・キリストを演じていたのでした。なので、ルカがイエスさまに見えてしまって仕方ありませんでした。熱心なカトリック教徒であるカヴィーゼルは、この台本を読んだ彼の妻から「この仕事はやるべきよ」と言われて引き受けたそうです。
 彼は大学生を前に「友よ、現代のパウロたれ」と講演をしている。その中で、現代のキリスト教は、「ハッピーイエス教」になっていないかと問題提起をしている。ハッピーなことが中心で、苦しみや痛みを語らなくなったことが、キリスト教の信仰を形骸化させ、日本でも世界でも信徒数を減少させている原因ではないでしょうか。
 火をつけられ街燈にされるキリスト者、ライオンのいる競技場に入れられ公開処刑に遭うキリスト者。神の沈黙は、キリシタン迫害の日本にだけあったのではなく、初代教会からすでに始まっていたことが本作で痛いほど伝わってきました。
 しかし注目すべき点は、そんな激しい迫害の中にあっても、当時の信徒数は増え続けていたのです。しかもパウロを先頭に、迫害するものたちのことまで祈っていたのでした。
 迫害をものとしないパウロたちの姿は、クリスチャンならずとも、苦しみや痛みの中にある人々に希望と勇気を与えてくれるのでしょう。
 
 ルカに語りかけるパウロの言葉に、思わず涙しました。
 あんなに激しい迫害や拷問に耐えて切ったあとも、自らのことを愚鈍で弱い人間だというのです。そして、罪を犯した分だけ、人を救済する力に置き換えることができると語る言葉の中に、後に転生することになる、わたしが敬愛して止まない親鸞聖人のお姿にオーパーラップして、感動してしまったのです。
 生真面目な作品で、パウロの内面まであまり掘り下げていないところがやや不満です。でも、ダマスカスに向かっている途中で、イエスさまの声を聴き、改心するシーンはジンときましたね。
 そしてイエスさまに導かれて悔悟した後も、自分が迫害し殺めた多くのキリスト教徒のことを生涯忘れずに懺悔しつつけたことが、いかにもパウロらしく印象に残りました。

●クリスチャン新聞
10月21日号紙面:映画「パウロ 愛と赦しの物語」いよいよ公開!! 11月3日ヒューマントラストシネマ渋谷ほか順次全国ロードショー 2千年前にタイムトリップして信仰の原点見つめ直すチャンス
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