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2017年10月17日20:32

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アグネス・ラム

 以前、何十年ぶりに『週プレ』を買った。決して特集の「グラビア50年総まくり号」に興味があったワケではない。今さら往年のアイドル達の水着姿を見て鼻の下を伸ばしたいと思うほど、俺は安い男ではないのよ。表紙を飾っているアグネス・ラムの姿にちょっと思うところがあったのさ。

 40年ほど前、上京したばかりの俺の四畳半のアパートに水着のおねえちゃんのピンナップポスターが初めて貼られた。それがアグネス・ラムだった。夕暮れの浜辺でビキニ姿のアグネスが横たわり、物憂げな目でこちらを見つめている、そんな哀愁漂うポスターだった。それまでは清純派アイドルの南沙織にしか眼中になかった俺が、何故か突然、アグネス・ラムに鞍替えした。その理由が未だもって自分にもわからない。その謎を解くために俺は『週プレ』を買ったのだ。
 アグネスの豊満なバストや見事に均整の取れた肢体に、当時俺は、それほど魅了されていたワケではないと思う。なのに何故アグネスだったのか? 
 どんなに若く美しくカタチあるものも、やがては衰え朽ちていく。それは見る側の肉体や精神とて同じことだ。いずれ誰もが消失点に向かって突き進んで行こうとする定めの残酷さ。永遠とも思えた若さや、美しさもうたかたの夢でしかない。そんな生きることの儚さに齢18にして気づいてしまった早熟すぎる俺は、アグネスの扇情的な肉体のフォルムにすら、終末の美学を嗅ぎ取っていたのだ。それは、若く美しく躍動感に溢れる彼女であるからこそ際立って感じとることが出来たのかも知れない。・・・てなこと、当時の俺が考えてるワケないじゃん、ごめんちゃい(爆)!!
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