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2017年03月21日21:35

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西吾妻山スキー

リフトトップ9:50〜西大巓11:40−11:50〜コル12:00〜西吾妻13:05-13:10〜スキー場15:45

たち子さんの体調と俺の腰痛で、テントは無理。
温泉療養と山スキーを狙って西吾妻へ。
ちょうど営業と派遣さんに出張納品に行ってもらった矢先、
入れ替わるように同じように西福島を目指す。
出社して旅費請求を受け取ったらほんとに同じインターだった。

金曜は東北道に入って最初のPAで車中泊。
翌朝は朝から宇都宮のギョーザを食べる。
この日は特に当てもないが、気になった高の湯を目指す。
混んでいてダメかと思ったが、昼下がりのちょうどよい時間でガラガラ。
素晴らしい湯だった。お気に入りトップファイブに入るな。

裏磐梯へ回ってもう一軒温泉に入り、道の駅で車中泊。
案外寒くて寝不足。
翌朝は積雪が10センチくらい。
これは楽しめるぞ、と期待してグランデコへ。
駐車場にイマドキ金をとるとは。しかも1000円も。
リフトトップへのゴンドラは、1回券2枚使用、プラス第4クワッドで計3枚の1回券。
結構カネのかかる山スキーだな。

登山届をどこに出すのかわからず、いつものように持ち歩くことに。
リフトトップには大勢の登山者がおり、スノーシューやスノボもいたが、
我々のような細い板の山スキーは少数だった。
新雪は幅広か?
2年ぶりのシール。ノリがベチョベチョだが何とかなりそうだ。
一応、予備で古いシールも持ってきた。
さほど急坂もないが、たち子さんは貧血がひどいのかよく立ち止まって息を整えていた。
2時間ほどかかってようやく西大巓に到着。ほとんどの人がここで引き返すようだ。
近くにいた単独のボーダーも、視界が悪いからここから帰るらしい。
登山者が西吾妻方面に見えたが、ガスがかかって視界はいまいち。
シールをはがして視界が晴れるのを待つ。
少し待つとガスが切れたが、樹氷の森で期待と違う。
南側の斜面にドロップすればオープンバーンを楽しめそうだが、
降雪直後なので雪崩を警戒。つうか滑走禁止エリアだろ。
どっちみちこんな急斜面、滑れないな。

樹氷を避けてコルへ滑り降りる。下りは俺でもあっという間だった。
振り返ると南の斜面にたくさんのシュプールが。
おいおい、マナー守れよな。入山禁止とかになっちまうだろ。

ここから樹氷群が行く手を阻む。
風の吹き溜まりで雪面がウネウネ波打ち、スキーでは辛い。
再びシール装着。
しかし西吾妻への登りは慎重にルートを選び、案外あっけなく山頂に到着。
山頂といっても何もなく、GPSで確認。
ここから南の尾根を滑る予定だが、ここも樹氷群で進路がわからない。
引き返したほうがよさそうだな、と不安になるが、無謀にも尾根に滑り込んだ。
なんということでしょう、雪が重くて全く板が動かせず、ツリーホールに突入。
腰まで潜るがまだ地に足が届いていない。
たち子さんの助けを借りて何とか脱出。
轍をいくつも乗り越え、東へ東へ進路をとると、ようやくオープンバーンに出た。
そこにはシュプールが何本かあった。
正直、ほっとした。

さて滑りを楽しもうと思った矢先、今度は左の板が外れる。
何度やり直しても外れてしまい、まさに七転八倒。
ビンディングトラブル?
左足加重すると板が外れて、そのたびに転倒。
そして古傷の右膝関節が脱臼。もはや立つことさえできん。
とはいえ、激痛に耐え、少し動かせば再びロックオン。

痛みが引くまでビンディングを観察。
ブーツの先端側の穴に氷が詰まってしっかりロックできないのかと思い、
ザックについていた霧ヶ峰バッチの針でほじくってみたが、効果はいまひとつ。
さらに観察すると、ビンディングに氷が挟まってロックできてないみたいだった。
たち子さんのピン止めを借りて、氷を取り除くとがっちりロックしたようだ。
しかしすでに恐怖心が芽生え後傾が治らず、
重い雪で板がまっすぐなレールに挟まった感じで全くコントロールできず何度も転倒。
ボーゲンでも制動を効かすことができなかった。
悲しくも、山スキーが楽しくないと感じてしまった。

目指すゲレンデははるか下方、明るいうちに戻れるのか本気で心配になってきた。
ビバーク道具は持っているが、きついな。
引き返さなかったことを後悔。
ここは楽しむことよりも安全を最優先に、
師匠の教えに忠実に、斜滑降&キックターンを繰り返し高度を下げ続けた。
しかし斜滑降でも停止することができず、何度も木にぶつかって止まった。

二十日平付近まで降りてきたときはもう足はパンパン、体中がバッキバキに痛んだ。
この辺りは傾斜が緩く、なんか楽しそうだったが今回はその余裕(と技術)がないのが残念。

当初は沢筋を避けようと考えていたが、雪崩の心配よりタイムアウトの心配が増して
誰かのシュプールを追いかけた。
GPSで現在位置を確認しながら沢に出ると、心配していた徒渉はなく
雪がつながっており対岸に渡ることができた。
小さな登りを2回ほど乗り越えると、その先にゲレンデが見えた。
そこには一般ピープルが大勢滑りを楽しんでいる平和な光景が広がっていた。

ゲレンデに出て非常食になるかも、と心配して残したパンを食べ水分を補給。
ゲレンデ脇をツボ足で降りてくる登山者がいた。
ツボ足と同じ時間かかったよ。

ゲレンデに出るとさっきまでの足の疲労は全く関係なく、スイスイ滑ることができた。
ゲレンデは楽ちんだな、ちょっと楽しいかも。

ゲレンデ下まで滑り降りて、何事もなかったように撤収。
ビーコン、ゾンデ、スコップの3種の神器がちょっと誇らしかった。
自己満だけど。
終わってみると楽しい冒険だったな。

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