倉持さん作・演出で黒木華×片桐はいりって行くしかないでしょう
と張り切って、先行予約。土曜の夜にお一人様で鑑賞
倉持裕 新作のモチーフは江戸川乱歩の短編小説!
個性が光る俳優陣が集結し、倉持×乱歩の迷宮世界を舞台に立ち上げる!
大正〜昭和にかけて活躍した文豪・江戸川乱歩の短編世界をモチーフとし、8本の短編小説を、1本の演劇作品として再構成します。モチーフとなるのは、<本格推理もの>より『二銭銅貨』『二癈人』『D坂の殺人事件』、<怪奇・幻想もの>より『お勢登場』『押絵と旅する男』『木馬は廻る』『赤い部屋』『一人二役』という、乱歩の魅力あふれる作品たちです。
原作 江戸川乱歩
作・演出 倉持裕
出演 黒木華 片桐はいり 水田航生 川口覚 粕谷吉洋 千葉雅子 寺十吾 梶原善
乱歩の短編8本をモチーフにしているだけあって、幻想的で恐ろしくて不思議な世界観。それを繋ぎ合わせ、時には交流させた脚本と演出、美しく考え抜かれた舞台装置、達者な俳優たちの見事なアンサンブルで出来たこの作品。観られてよかった〜とつくづく思った
華ちゃんは和服姿が抜群で、純真無垢なようで年齢不詳、不敵な笑みを浮かべる悪女を好演
やっぱりすごい女優さんだわ。スッと舞台上に現れるだけで、観客をソワソワさせる力があるんだよね。今後も観続けたい1人。
そして、お目当てのはいりさんも期待を裏切らない素晴らしさ
短編だから一人何役もやるんだけど、その演じ分けもさすがだったし、華ちゃんとはまた違う存在感や説得力で大いに楽しませてくれた
倉持さんの舞台はいつもセットや衣装にも感心するんだけど、今回もすごかった
特にセットが凝ってて、床が縦に5分割されていて、中央の3つが前後に動く仕組み。それによって場面転換がスムーズだったし、観客の感覚を麻痺させるような効果もあったんじゃないかと思う。
水田&川口の探偵と助手コンビも面白かったし、粕谷、千葉、寺十、梶原ら実力派の演者ががっちりとこの妖しい迷宮世界を作り上げていて、とても見応えがあった
私の拙い表現力では、この素晴らしさや感激具合をうまく伝えきれないのでは、ともどかしい。乱歩作品に精通していれば、なお一層楽しめたのかしら
とにもかくにも、満足度の高い観劇でした
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