正午、父の従兄から有無を言わせぬ内容の手紙を受け取る。
○○日に鎌倉へ行く。鶴岡八幡宮で待つ。ステッキを肩に白のポロを着ているのが私だ。貴君が見つけ給え。目も歯も頭も段々とダメになってきている。そこをきちんと抑えて対応しなさい。
内容はほぼこれだけで、時効の挨拶もなければ私の都合も訊いてこない。
年齢はたぶん85歳前後。私は物心がついて以降、会ったことはない。
出来れば鎌倉に来ないで欲しい、私をそっとしておいていただきたいと抗う気概もパーソナリティも持ち合わせていないので、仕方なく了解した旨のはがきをしたため、ソッコーで投函してきた。
年寄りはこうありたい、という頑迷さがある。文春でも読んでいそうな感じが漂っている。私の愛読誌は世界とマックピープルとサイゾーなので話がかみ合わない気がする(苦笑)。
父は晩年、従兄会というのを主催し、彼とも何度か会っていた。そして一族郎党の現在と過去を調査してまとめようとしたふしがある。私にその内容を語りたかったようだが、そもそも私は興味がないので突き放していた。今回、彼からこのクールな態度を叱責されたのち、長々と聞かされることだろう。
朝、残しておいたひまわりと百日草の種をポットに播いた。これで7月から9月にかけて庭になにか花が咲いているだろう。
心配なのはナスもシシトウも唐辛子も苗があまり生長してなくて、この先長雨になると枯れそうな状態だ。
問題山積の今日このごろ……、明日からしばらく旅に出て来ます。
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