mixiユーザー(id:1772351)
日記一覧
- ネグリジェの女 �� 25行拡大ＳＰ ー 土下座はしないが完結編 ー
- 2020年08月08日10:38
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・・・くだらねぇ。やはり先生はぼくを挑発しているんだ、と思った。心底勘弁して欲しいと願った。何がサバンナの虎だよ！ 野良猫程度のぼくをからかって喜んでるアンタは、愛猫家の団地のオバさんとどこが違うんだ！ とぼくは心中で吐き捨てるように罵っ
- ネグリジェの女 ��
- 2020年08月08日10:33
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「あの小説って・・・ひょっとしてノンフィクションっていうか、あなたの実体験をもとにして書いたものじゃないの？」先生の視線には、ぼくを射抜くような鋭さがあった。「はぁ？ まさか。買い被らないでください。自分はあんなにヤバイ男ではないですし、多
- ネグリジェの女 ��
- 2020年08月08日10:29
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・・・信じられないことに、その後も先生の “パカーン” と “パターン” は繰り返されていたのだった。先生の肉感的な両の太ももは３分置きに開かれたり、閉じられたりした。それはまるで時計で計ったように、なぜか3分ちょうどで繰り返されていた。 ひ
- ネグリジェの女 ��
- 2020年08月08日10:17
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・・・先生の執筆は煮詰まってしまったのだろうか？ しばらくの間、ペンの動きは止まったままだった。言葉選びに逡巡の時が続いているようだった。 いつのまにかテーブル下の、それまで軽く組まれていた先生の片方の脚はフローリング貼りの床に降ろされ
- ネグリジェの女 ��
- 2020年08月08日10:09
畳の上で鎮座したまま、ぼくは先生が原稿の上にペンを走らせるのを眺めていた。 先生が執筆する机は、引き出しが一つも付いてない天板だけの大きな机だった。いや、この場合、机と言うよりはダイニングテーブルと言ったほうが表現として的確なものだったと
- ネグリジェの女 ��
- 2020年08月08日10:02
「先生、今朝ほどいただいた電話では原稿が上がったとおっしゃっていましたよね？」不安のあまり、一応先生に聞いてみた。「そうなのよぉ。電話した時は出来たつもりだったの。でもね、大切な箇所の書き直しをしなきゃいけないことをすっかり忘れてたのよぉ。
- ネグリジェの女 ��
- 2020年08月08日09:30
「笹川さん、ゴメンなさ〜い！ 実はまだ原稿が上がってないのよぉ。1時間もあれば終わるから、とりあえずお部屋に上がって待ってくださらない？ さ、さ。どうぞ」言われるがままぼくは部屋へと案内された。前を行く先生の白いネグリジェの背中に視線をやる
- ネグリジェの女 ��
- 2020年08月08日09:17
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ぼくがまだ社会人になったばかりのころ、ある女流作家さんのご自宅に原稿をいただくためにお邪魔したことがあった。先生から原稿が上がったから取りに来て欲しい、と電話をいただいたのだ。時刻は正午前のまだ早い時刻だったと記憶している。 先生のお宅は
