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2008年04月13日22:44

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DOLORES CLAIBORNE

先日、BS2の深夜映画で放送の「黙秘」(1995年)。
キャシー・ベイツ主演、スティーブン・キング原作という事だけで迷わずタイマー録画。時計

キャッシー・ベイツと言えば、これもまたスティーブン・キングと組んだ「ミザリー」で注目を浴びた。他にも私の大好きな「フライド・グリーン・トマト」で良妻賢母の従順な主婦役、「タイタニック」では人を公平に扱う逞しいアメリカ人の富豪の役・・・と演技派女優として好きだ。ハート

そして、スティーブン・キングと言えば、「キャリー」や「シャイニング」の様なホラー小説の域に留まらず、「スタンド・バイ・ミー」の様な少年時代の友情物を瑞々しく描き、「ショーシャンクの空に」の様な友情と希望を与えてくれる秀作も描ける、素晴らしい作家である。ペン

この素晴らしい二人のコンビの作品である「ミザリー」と「黙秘」。「ミザリー」もそれなりにドキドキハラハラさせられながら充分に楽しめる作品だが、個人的には2つの事件の真相を突き詰める中で母と娘の強い絆を緻密に描いた「黙秘」の方に遥かに高いポイントをあげたい。指でOK

フォト

http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=26642(「黙秘」)

スティーブン・キングならではのサスペンスフルな展開は勿論の如く、登場人物の心理が微細に描かれている。娘の幸せな将来だけを考えて家政婦として働き続ける愛情溢れるタフな母親、NYで記者としてキャリアを積み上げながらも少女時代の消したい記憶に悩まされる情緒不安定な娘。キャッシー・ベイツの熱演にも負けず娘役のジャニファー・ジェイソン・リーの演技も惹き付けられる存在感のある演技だった。このジェニファー・ジェイソン・リーという女優は、本作品で初めて目に付いたけれど、他の彼女の作品も機会があればチェックしてみたくなった。インテリで常に冷静を装っているかに見えるが、過去の傷にいつも怯えているキャリア・ウーマンの役を上手に演じ切っていた。15年ぶりに再会しても、そのいつも不安と同居している娘の心情を見抜く母親を演じたキャッシー・ベイツ。観賞後に知ったが、この作品はスティーブン・キングがキャッシー・ベイツの為に書いた作品だそうだ。どうりでハマリ役のはず・・・。サスペンスミステリーだけでなく深い人間ドラマを描いた作品を更に光らせたのはこの二人の熱演なのでしょうね。ぴかぴか(新しい)

サスペンスミステリー&深い人間ドラマを観たい人にはお勧めです。でも全体的に暗く思い映像なので、そういう映像は苦手な人は強くはお勧めできません。ほっとした顔



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