"Bridge to Terabithia" on February 28

公休日が平日という特権を活かして行って来ました。ファーストショー（割引料金）の映画鑑賞へ

今日観た映画は勿論先週見逃した「テラビシアにかける橋」




http://terabithia.jp/（「テラビシアにかける橋」公式サイト）

「親が子供に必ず読ませたい本」として30年にわたり世界中で愛されてきた児童文学を「ナルニア国物語」のスタッフが映画化した作品で話題を呼んでいる。しかし「アメリカンギャングスター」「スウィーニー・トッド」「ウォーター・ホース」「エリザベス　ゴールデン・エイジ」「L change the WorLd」等に沖縄の映画館業者は興行収入が得られると思ったのか「テラビシア・・・」はサザンプレックス一館のみの上映となりました。この作品がとても気に入った私にとって残念な事です。

予告編やポスターを見て単なるファンタジーと思う人もいるかもしれない。いや、観た人でさえも表面的にしか見ない場合は、単なるお涙ちょうだい映画、現実逃避と思う人もいるかもしれない。

ストーリーは予告編を観ればネタばれと言える程シンプルな映画だが、この映画はメッセージを正確にキャッチ出来ればとっても深い映画だ。いじめられっ子の幼い少年少女が築きあげた空想の国「テラビシア」、それは私達誰でも生活の中に、心の中に持っている。「テラビシア」は決して現実逃避の場所ではない。自分の想像力を広げられる場所、自分が夢中になれる場所「テラビシア」で現実に抱えている問題から生じる不安を解き放ち自分を取り戻すのだ。そして自信を取り戻し心をリセットして現実の問題に立ち向かえる強さが培える。

自分が夢中になれる物を持っている人は見ていて安心する。最近、子供も大人も簡単に自殺する人が多くとても悲しい。現実の問題ばかりで頭をいっぱいにして心を閉ざすのではなく、自分が夢中になれる物、自分を楽しませる物を見つけてほしい。それが出来る人はどんな難問題にぶつかろうと立ち直りが早い！気分の切り替えが上手い！何故って「テラビシア」を持っているから・・・。大きな「テラビシア」を一つでもいい。小さな「テラビシア」をいっぱい持ってもいい。人によって自分に合った「テラビシア」の大きさと数があるだろう。私は大きな「テラビシア」を一つと小さな「テラビシア」を一つ持っている。この二つのお陰で私は何が起こっても平気！

この映画の中で少年の心の成長が上手に描かれていた。少女が亡くなった事実を受け入れたくなく、何日経っても涙を流さない。その姿の描写があまりにも痛々しく号泣してしまった。彼女からもらった言葉"Keep Your Mind Wide Open"・・・その言葉に、そして彼女の友情に今迄心を閉ざしていた少年は強くそして男らしく成長する。一生の中で掛替えのない友人soul mateを持てた彼は幸せものだ。なかなか出会えるものではないですよね。

「ロード・オブ・ザ・キング」や「ハリー・ポッター」も素晴らしいファンタジー映画だという事は理解出来るが私にとっては一回で十分だ。私はどちらかと言うと「心の成長」を丁寧に描いた「テラビシアにかける橋」の方が断然好きだ。これから繰り返し見る作品となるだろう。次は自分の子供（まだいないけど・・・結婚も未だだけど・・・）が小学校に入ったら観たいな。孫が小学校に入った時にも一緒に観たいな。そして曾孫が・・・（って何歳まで生きるつもりよ〜）

この映画のエンディングで流れる曲"I learned from you"を皆さんに聞いて頂けると嬉しいです。まさしくこの映画の友情メッセージですね。



VSF