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2008年02月27日12:04

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Tsuboya Maai (Exploring Tsuboya) on February 14

まだまだ2月14日の日記です。

仕事休みの木曜日に「歓喜の歌」を桜坂劇場で満喫したVSFは、爽やかな足取りで壷屋やちむん通りに足を延ばしたのでした。走る人

実は2月3日、10日に地域限定沖縄通訳案内士の新人研修が行われ、10日の実地研修では、午前に首里城、午後に国際通りとやちむん通りを周ったのでした。首里城と国際通りは何度か訪れた事はありますが、やちむん通りは、この研修で初めて足を踏み入れました。騒々しい国際通りから少し足を延ばしただけで、こんなにも雰囲気が変わるなんて・・・。とても落ち着いた平和でのんびりとした空気がそこには流れていました。京都の清水寺の産寧坂を思い起こさせる様な風情のある佇まいとでも言いましょうか。自分の感性に響き、「また近い内にゆっくり散策しに来よう!」と単純に感動したのです。

かくして私の壷屋まーいが始まったのです。(「まーい」とは沖縄方言で「探して歩く事」です。)
琉球王朝時代より300年余りの歴史を持つ壷屋。(県外のマイミクさんに分かり易い様に説明を少し加えていきます。)

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まずは、壷屋の典型的な登り窯(薪を使う窯)、南ヌ窯(フェーヌ窯)を見学。(注)*荒焼用の窯で県指定文化財です。この南ヌ窯は、約290年前に造られ戦火を免れて現存する貴重な窯場です。煙害問題の為、昭和47年(沖縄日本復帰の年)に登り窯は廃止となりガス釜へと移行になりました。

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(注)*壷屋焼は大別すると下記の2種類の焼き物に分けられます。
「荒焼(アラヤチ)」・・・釉薬をかけないで焼いたもの。(水甕、酒甕、厨子甕(ずしがめ:骨壺)等、ダイナミックで大きなもの。)
「上焼(ジョーヤチ)」・・・釉薬をかけて焼いたもの。(茶碗、花器等比較的小さなもの)

火口の前に立つとタイムスリップでもしたかの様に陶工家の額に流れて拭った汗が飛び散ってきそうです。焼き物を選べるやちむんカフェも隣接しています。
ゆいレール「安里駅」の駅舎内で「南ヌ窯」を発見できるってご存知でしたか?ステンドグラスに描かれているとの事でした。私は全く気付きませんでした。今度「安里駅」ご利用の際は見つけて見て下さいね。

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さてやちむん屋さんを周ってシーサーの置物を買う予定が突然の雨雨に降られ、壷屋焼物博物館見学に予定変更。

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http://www.edu.city.naha.okinawa.jp/tsuboya/(壷屋焼物博物館)

常設展は有料(¥315)で企画展は無料との事。「普通の博物館と料金システムが逆じゃなーい?」と思いながら入館すると?マークは消えました。常設展の方が充実しています。焼物の歴史、壷屋焼の技法・制作工程の紹介、作品や道具等が展示されています。復元民家も設けられ、戦前の壷屋の民家でどのように壷屋焼が使われていたかを学べます。映像シアターでは、壷屋の人々が語る壷屋の思い出と将来が映し出されます。が、沖縄方言100%で本土出身の私には通訳が必要です〜。げっそり耳を凝らして集中力・想像力を働かしても分かりませーん。涙
消化不良気分でシアターを出ようとすると出口の柱に「映像内容解説ビラ」がちゃんと配架されていました。ふー、良かったーぃ。あせあせ

屋上広場には、沖縄県庁建設場所から発掘され、切り取られた湧田の平窯も展示されています。

企画展は、この日は「壺屋陶工遺作展〜歴史と伝統に育まれた陶工達の技〜」の後期展示で、コーナースペースは少ないですが無料ながらそれなりの見応えはあるので寄った方がお得です。日本国宝・金城次郎氏の作品展示の前期展示を逃したのは残念でした。

退館する前に1階ロビーで小さな販売コーナーを見つけました。写真集、絵葉書等が並んでいる中、私の目に留まったのは、金城次郎氏の制作した作品七点の器面を部分拡大した「しおり」(¥100)です。

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企画展の他の陶工家の作品を見ても気付いたのですが、私はどうやら「三彩」のデザインが好みの様です。このしおりの金城氏の作品で言えば右から2番目です。ごてごてした細かなデザインよりも「三彩」のシンプルさに気分が落ち着きます。そして三色それぞれが混ざり合う部分に「ほのぼのさ」が全体から「あたたかさ」が感じられて好きです。

皆さんの好みのデザインはどれですか?

VSF
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