一番ゲームで遊んだパソコンは、やっぱり98――NECのPC-9800シリーズだった。
『Wizardry』をはじめ、競走馬育成ゲーム『ウイニングポスト』、シミュレーションウォーゲーム『大戦略』、宇宙版ウォーゲームの『銀河英雄伝説�掘戮筺悒侫蹈鵐謄�ア・ユニバース』。ずいぶん遊んだ。
いずれも、不正なコピー版ではなく、正規に購入したものだ。コピーツールが大はやりしていた時代ではあったが。
もっとも、コピー防止の仕掛けを見たくて、わざわざ正規ディスクからコピーを取ったことさえある。
『大戦略�供戮世辰燭�。コピー版で遊ぶと、特殊な最強兵器「マウス」が登場してゲームバランスをめちゃくちゃにしたり、敵陣営のB52が爆弾を落として、地表の広い範囲を荒れ地にしたりするという話を聞いたのだ。
そんな仕掛けがあると聞けば、見たくなるではないか。
コピー防止のギミックまで、私には遊びの対象だった。
PC-98の実機が手に入りにくくなってからも、『銀河英雄伝説�掘戮函悒侫蹈鵐謄�ア・ユニバース』は、DOS/V機上のPC-98エミュレーターで遊んでいた。
エミュレーターが正規のディスクをハードディスクへ割り当てて、高速に実行できる仕様だったので、私の環境ではエミュレーターへの移行もすんなりできた。
しかも、エミュレーターでは好きなタイミングで実行状態を保存できた。
私はその保存データをバイナリエディターで開き、数値を書き換えた。無敵モードにしたり、逆にメチャむずモードにしたり。そこまでして遊び倒したのである。
もう今は、それにも飽きてしまった。だが、データのどこに何のパラメーターが入っているのかを推理し、数値を変えると何が起きるのかを探っていた時間は、よく覚えている。
この値は資金か。こちらは兵力か。それとも、別の何かか。
少し変えて、動かしてみる。結果を見て、また考える。ゲームを攻略するのとは別に、ゲームの仕組みそのものを探る面白さがあった。
今のゲームでは、改変を検知する整合性チェックや暗号化、サーバー側でのデータ管理などによって、昔のように手元の数値を書き換えるだけでは済まないものもある。もちろん、改造やMODを楽しめるゲームもあるのだが。
遊び手としてだけでなく、ちょっと分解する側にも回れた、あの手触り。それを少々、懐かしく思う。
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