朝の時点では、懐かしさと3アミーゴス見たさで『踊る大捜査線…』、そしてそれを見終わって十五分後に始まる『ディスクロージャー・デイ』の二本立てでいこうかと思っていた。シネコンのありがたさ、である。
しかし実際には、『踊る大捜査線…』を観終わったところで、お尻と腰が痛くなった。
十五分後に始まる『ディスクロージャー・デイ』まで続けて観るのはやめた。
若い頃には、名画鑑賞会の三本立てを、パイプ椅子でトイレ休憩をはさみつつ観たこともある。
それを思うと、体の持久力も、もう一本の映画を咀嚼する頭の体力も、さすがに落ちてきたなと自覚する。
朝のうちに二本分まとめてチケットを買わなかったのは正解だった。
観たのは『踊る大捜査線 メガロポリスを駆け抜けろ』。
東京の名所案内のように、イベント会場めいた場所を映しつつ、踊るシリーズの役者たちにまずまずの台詞を喋らせる。
まずは観客サービスに努めた作品、という印象だった。
ただ、本質は案外短く言えてしまう。
結局これは「事件は現場で回ってる」ということと、若い刑事ふたりが「ちょっとだけ」モチベーションを取り戻す話だったのだと思う。
そしてもう一つ、今の犯罪は「筋」――つまり恨みや動機――だけを追っていては追いつかない、いわば「無敵の人」の無差別犯罪に注意せよ、ということ。
ただし、この二つの中身は、やや薄い。
この映画にも佐藤二朗が出ていた。
けれど、彼が出演していた『爆弾』が投げかけたような重い問いは、本広監督は今回はスルーしていたように思う。
3アミーゴスが健在なのを確認したあとは、私は深津絵里がいつ出るかと待っていた。
しかし結局、回想シーンのフィルムの中でしか見ることはできなかった。
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