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日記一覧

YouTubeで流れているBGMのかなりの部分は、もうAIが作ったものなのだろうか。そう思ったきっかけは、ある読書用のBGMが『ニュー・シネマ・パラダイス』のコード進行によく似ていて、メロディラインもその周辺をなぞっているように聞こえたことだった。気にな

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以前にも書いたが、『考察する若者たち』における「考察する」が、三宅香帆氏によれば「作者が提示する謎を解くこと」へと狭く定義されていることに、私は引っかかった。同じことは「リベラル」という言葉にも起きているように思う。ネット空間ではこの語が、

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映像とリアリティ
2026年08月29日05:25

トランプ大統領が公開させた米軍や捜査機関のUFO関連文書が、ほとんど反響を呼ばなかった。陰謀論めいた「やはり軍やFBIは隠している」という騒ぎすら大きくならなかったところを見ると、結局は誤認、錯覚、いたずら、ジョークといった、きわめて常識的な確認

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成功の副作用
2026年08月28日05:35

成功した役者が一つの役に縛られ続けることと、成功した漫画家が一つの物語に縛られ続けることは、幸か不幸か分からないが、どこか同型に見える。前者の典型としてすぐ思い浮かぶのは、渥美清と加山雄三である。「寅さん」と「若大将」という国民的アイコンを

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楽天AIと問答していたら、思いがけずSF短編のネタがひとつできた。合作と言うほどではないが、合いの手を入れてもらいながら考えを転がしているうちに、こちら一人ではたぶん出てこなかった発想に行き当たった。ちょっと、藤子不二雄のAさんとFさんが雑談の中

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何か問題が起きたとき、それを素早く処理できる人は目立つ。けれど本当は、問題が起きてから対処すること以上に、起きる前に防いでしまうことのほうが、ずっと価値が大きいのではないか。ただ、この「未然に防ぐ」有能さは、どうしても見えにくい。学校でいえ

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時間が足らない!
2026年08月25日05:31

退職したら、たまっている本をゆっくり読めるだろう、買ったのに見ていないDVD映画も観られるだろう、NINTENDO SWITCHの『ティアーズ・オブ・ザ・キングダム』もじっくり遊べるだろう――そんなふうに思っていた。ところが現実には、積ん読は増える一方だし、

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昨日の日記の続きを、さらに連想していた。どうも私は、トリックスターを演じる役者に惹かれるのかもしれない。山口崇の徳川吉宗は、その好例である。主役たる大岡忠相を加藤剛が端麗で有能な奉行として演じているからこそ、吉宗のほうは少しトリックスター的

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徳川吉宗と聞いて、まず誰の姿が立ち上がってくるだろう。松平健だろうか。山口崇だろうか。浜畑賢吉だろうか。あるいは西田敏行だろうか。私にとっての吉宗は、やはりドラマ『大岡越前』の“公方さま”、山口崇である。正義感にあふれ、お付きの護衛をまいて

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セミの鳴き声というのは、夏の風物詩としてはよく知っていても、それがオスが鳴いてメスを引き寄せるための声だということを、私は今回調べるまであまり意識していなかった。理科の教員としてはどうなのか、という気もするが、専門は物理なので少しくらいは大

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このところ、ゼノンのパラドックスのことをきっかけにして、「わかる」とは何か、「わからない」とは何かをあれこれ考えていた。だが考えているうちに、ゼノンそのものはむしろ後景に退いて、もっと一般的なことの方が気になってきた。ゼノンのパラドックスは

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いまSAXで「闘牛士のマンボ(マカレナ)」を練習している。マンボはキューバが本場のラテン音楽だが、ふと、キューバでも闘牛をやっていたのだろうかと思った。そこから、闘牛が興業として成立しているのはスペイン以外ではどこなのか、倒された牛は食肉にな

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映画『赤ひげ診療譚』の原作は山本周五郎だった。見ていてふと、原作の空気がどこか藤沢周平の『獄医 立花登手控え』に似ている気がした。あれは映画化されていなかったのだろうか、などと連想する。そういえば昔、小林桂樹が赤ひげを演じた『赤ひげ診療譚』

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私は、SFが大好きである。その方向性に大きな示唆を与えてくれた本が、筒井康隆『SF教室』である。中学校の図書館にあったこの本を何度読み返したことか(複数回、貸し出ししてもらった)。そして、中学2年生辺りから、早川書房『SFマガジン』の購入を始

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三宅香帆『考察する若者たち』(PHP新書)を読了した。ところてんを食べるように、するすると一日で読み終わってしまった。この「するすると読めてしまった」という感覚は、いったい何なのだろうと少し考えた。正反対の読書体験として思い浮かぶのが、半年前

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あれは二十一世紀の初めごろだったと思う。当時、私は大阪のとある工業高校で理科を受け持っていた。夏に募集のあった研修旅行に、だめもとで出張願いを出してみた。埼玉県の長瀞渓谷などを見て回る、一泊二日の地学巡検で、主催は東京・上野の科学博物館。案

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全部読み切る前に、ここまで怒りがこみ上げてくるタイトル付けに出会ったのは初めてかもしれない。まず、この本で置かれている「考察」の定義はこうだという。考察=作者が提示する謎を解くこと批評=作者も把握していない謎を解くことこれを読んで、私はかな

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Z世代とは、一般に1996年から2012年ごろに生まれた人たちを指すらしい。2026年時点でいえば、おおむね14歳から30歳くらいになる。もちろん、こういう世代論はあくまで中央値というか、主な傾向をざっくり言うものにすぎず、誰にでもそのまま当てはまるわけで

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あだち充『タッチ』の上杉和也は、高校一年の夏、地区予選決勝戦へ向かう途中、トラックにはねられそうになっていた子どもをかばい、交通事故で命を落とした。衝撃そのものの場面は直接には描かれず、達也と南の慟哭も、電車の通過音などによってかき消される

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二年前、とある漫画家の原画展を観るために、夜行バスで東京へ行った。大阪発新宿行きの夜行バスで、早朝五時ごろ、新宿駅のバスターミナルに降り立った。三列シートとはいえ、やはり夜行バスはきつい。眠ったような眠っていないような体で、朝の新宿に放り出

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高一の現国の先生のこと
2026年08月11日05:52

高校一年生のときの現代国語の教員は、「鬼の○○」と呼ばれていた。といっても、授業中に怒鳴るとか威圧的だとか、そういう意味で怖かったわけではない。何しろ定期テストが、欠点が39点以下であったが、講座の平均35点前後で、まず40点を超えない。しかも追

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『めぞん一刻』の音無響子を、完全無欠のマドンナとして描かなかったことの意味を考えていたら、そこから連想が妙な方向へ広がっていった。いわば、マドンナという言葉そのものからの、ハチャハチャの脱線である。「マドンナ」という単語で、私がまず思い出す

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自分の読みの甘さというものを、昨日の日記のコミックス版『風の谷のナウシカ』のことでも、あらためて痛感した。昔読んだときには分かったつもりでいたのに、ずっと後になってから、ようやくその核心が見えてくる。そういうことがある。たとえば萩尾望都の短

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私の自宅にも義父宅にも、最近ほんとうに不審な電話がよくかかってくる。留守電に入っているのは、NTTやガス会社などを名乗るコンピュータ音声で、「あなた宅のシステムに異常があるので緊急に連絡してください」といった内容である。しかもナンバーディスプ

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ドリトル先生について考えていて、ふと思った。動物と話ができるといっても、その会話の中身は、相手の動物種ごとの知能や経験の範囲に制約されるはずである。たとえばリスなら、餌の好みや隠し場所、木の登り方のようなことは語れても、高度な推論までできる

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柳内たくみ・竿尾悟『ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』コミックス版65話を読んで、あらためて思ったことがある。物語に「死」が書き込まれているかどうかで、登場人物の「覚悟」や「決断」の重みは大きく変わる、ということだ。以下、『ゲート 自衛隊

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名前を伏せても、どうせ誰のことかすぐ分かってしまうので、今回は私のポリシーの例外とする。本当に一兆℃なら、ゼットンの熱線を受けた時点で地球ごと消し飛んでいてもおかしくない。それを受けて、倒れはしたものの、見た目にはそこまで深刻な損傷が見えな

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橋本幸士『ホログラフィー原理とはなにか』(講談社ブルーバックス)を読了した。全体として刺激的な本だったが、読後にはいくつか疑問も残った。まず、実験的証拠として紹介されていたのが、クォーク・グルーオン・プラズマの粘性の低さである。この「非常に

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理想の人格
2026年08月03日06:03

一昨日、ジャズライブを聴いた。演奏された曲の一つに Fly Me to the Moon があった。意訳すれば「私をいい気分にさせて」くらいになるのだろうが、そこで思い出したのが、竹宮恵子『私を月までつれてって!』である。こちらは意訳ではなく、まさに直訳だ。主

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昨日は、大阪府立図書館のライティホールでジャズライブがあったので、図書館へ行くついでに聴いてきた。まずは先に、図書館で調べ物から。大阪府立図書館にも、300部限定の生頼範義画集『SAKYO』は収蔵されていなかった。そこで芸術・文学カウンターの方に頼

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