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2026年07月10日05:23

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四季から円周率へ(連想の散策)

昨日は、YouTubeで見つけた一本の動画から連想がずいぶん遠くまで飛んだ。

最初は、アコーディオンで一人で演奏するヴィヴァルディ《四季》の「夏」である。
https://www.youtube.com/watch?v=9SE222v1eyM
このAlexandr Hrustevich の演奏を聴いて、その表現力と技量に驚いた。
アコーディオン一台で、あそこまで音楽を立ち上げられるのかと思う。
楽器そのものの可能性もすごいが、それを引き出す演奏者の力がまたすごい。
これを聴いたら、すぐにイ・ムジチの《四季》を聴きたくなった。

そこから「一人オーケストラ」という連想が出てきて、今度はエレクトーンに飛ぶ。
エレクトーンでオーケストラ風の編曲を弾く人たち――たとえば「大江戸捜査網」のテーマや「サンダーバード」のテーマなど――あれはいったい何年やっているのだろう。
単に演奏がうまいだけでは足りず、編曲の力もいるし、音色を選ぶ感覚も必要そうである。
弾くというより、ひとつの小さな楽団を一人で運営している感じがする。

そこからさらに、ではゼロから曲を作っていくとき、作曲者にとっていちばん向いている楽器は何だろう、という連想になる。
好みもあるだろうが、やはりピアノか、あるいはギターか。
エレクトーンはできることが多すぎて、かえって作曲の出発点としては情報量が多すぎるのかもしれない。
便利すぎる道具は、ときに発想を散らす。

さらにまた連想が飛ぶ。
二段鍵盤を持つ、ピアノの先祖のような楽器の名前は何だったか。
チェンバロとハープシコードは別物なのか、それとも同じ楽器の別名なのか。
バソンとファゴット、コントラバスとダブルベースのような関係なのかと思って調べてみたら、どうやら基本的には同じ楽器を指すらしい。
チェンバロはイタリア語系、ハープシコードは英語系の呼び方、という理解でよさそうである。

こうして音楽系の連想を次々たどって、WikipediaやAIであれこれ見ているうちに、なぜか急に数学、いや暗号めいた連想がまぎれこんできた。

もし円周率π が正規数なら、計算資源がほとんど無限にあるとして、真性乱数で作った長大な数字列――たとえば百万桁の乱数表のようなもの――とまったく同じ並びが、π のどこかに現れるはずである。
そうすると、「その数字列そのもの」を送らなくても、「πのX 桁目から始まる」と指定するだけで伝達できる、ということになる。
何だか妙に不思議だが、理屈の上ではありえそうである。

では、なぜ音楽の連想の中に、こんな数字の話がまぎれこんできたのか。
音楽と数字は、やはり深いところでつながっているのだろうか。
リズムも音程も比であり、構造であり、反復であり、変化である。
そう考えると、音楽から数学へ飛ぶのも、まったく無関係な脱線ではないのかもしれない。

もっとも、昨日の私の頭の中では、ヴィヴァルディからエレクトーンへ、そこからチェンバロを経て円周率へ飛んでいったわけで、あらためて見れば、なかなか落ち着きのない連想ではある。
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