カルロス・ジョビンのボサノバの名曲「WAVE」をSAXで練習している。
最初は全音出版の楽譜で吹き、その後でYAMAHA音楽教室のSAXテキストの楽譜でも吹いているのだが、同じ曲でも主題部分の音の扱いが少し違う。最初の楽譜では繰り返される音節が、Y社の楽譜では繰り返しなしで微妙に変化していて、最初に覚えた方が染みついてしまい、うまく切り替えられないことがある。
そのため先生からは、「楽譜の指定は守ること。SOLO部分はそこまで厳密ではなくても、主題部分はきちんと」と叱られる。もっともである。
これは言葉でいえば、デパートの名前を「タカシヤマ」で覚えてしまったら、本当は「タカシマヤ」だった、とか、「トウモコロシ」ではなく「トウモロコシ」だった、でもなかなか直せない、というのに近い。
楽譜が間違っているわけではない。ただ、一度入った刷り込みが更新しにくいのである。意識して直そうとしても、その前後まで乱れてしまう。
歌でも、ある歌手のアレンジで一度覚えてしまうと、正規の譜面通りに歌えなくなることがある。結局、楽譜を読む意識よりも、指や声帯の運動記憶のほうが先に出てしまうのだろう。
これはなかなか困る。一度身体に入ったものを修正するのは、覚えるより難しいらしい。
というわけで、今から楽譜通りに鼻歌で訓練し直しです。
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