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2025年01月06日00:00

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映画2024年11月,12月/『エイリアン ロムルス』

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『エイリアン ロムルス』 (アメリカ)
予告編で『エイリアン:コヴェナント』の続編ではないことを確信して正直がっくり。リドリー・スコット監督による渾身のエイリアン前日譚であった『プロメテウス』が興行的不振となった反省を踏まえ、活劇要素を盛り込んで独自世界観をスポイルしつつ、新章の幕開けから転句の段階に突入する高揚感は期待通りだった『エイリアン:コヴェナント』。だがこれもヒットせず、このシリーズの続編製作は正式に中断が発表された。
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今回の『エイリアン ロムルス』はリドリー・スコットが製作名を連ねてはいるが、メガホンを取ったのは『ドント・ブリーズ』のフェデ・アルバレス。1作目『エイリアン』と2作目『エイリアン2』の間に入る時系列という舞台設定。同監督らしいジャンプスケア演出が粉団に取り込まれ、元来のクリーチャーホラーに徹する原点回帰の意識付け。若い世代に向けたエイリアンの新たなる入門編という狙いを感じる。
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だが同時に過去全作品へのオマージュもこれでもかと盛り込まれていて、帰来のファンをも呼び戻したいという意識が、派手なエンタメ性への意識にも繋がっている。どこか古めかしい印象のステーション・ロムルス船内設備は1作目製作当時(1979年)の時代考証を踏襲しており、なんといってもイアン・ホルム演じるアッシュと同タイプのアンドロイドの登場がセンセーショナル。更には『エイリアン:コヴェナント』のデヴィッドが弾いていたワーグナーの楽曲(ヴァルハラ城への神々の入城)が使用されたり、企業名の“WEYLAND YUTANI”は『エイリアン2』からの引用。クライマックスの最終形態は『エイリアン4』のニューボーンを彷彿させる。そのトリガとなった調剤=Z-01というホルモン剤を“プロメテウスの火”と称していたは『プロメテウス』のエイリアンから抽出した体液であったことが判明。つまりあれはエンジニアの意志を継承した完全体への再挑戦であり、あるとすればフェデ・アルバレス監督としての次作への伏線なのかもしれない。
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過去作のフリークにはもはや既視感しかないエリアンの生態系も、ビジュアル的なアップデートが工夫されており、チェストバスターが胸を突き破る演出の進化(肋骨を砕く)は秀逸だった。ゼノモーフ戦ではエレベータ逃走以降の斬新さが盛り込まれ、無重力環境での酸血液攻防戦は良い意味でのマンガチックな新鮮さがあって楽しめた。
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オマージュだけに留まらない数々の出し尽くし感は興行的に絶対に失敗できない使命を強く感じた。いずれにしてもエンターテインメントとしてのエイリアンは集大成の今作でもうよいだろう。プロメテウス〜コヴェナントサーガを復活させて、リドリー・スコット監督86歳の続編執念に期待したい。

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