2024年11月28日BS録画鑑賞 BSTBS
新海誠監督の作家性が上手に表現されているため、新海文法というか手癖的なものを理解して作品に向き合わないと全くついていけない作品です。
物語は、北海道が蝦夷と呼ばれ東西冷戦のように日本では無い時代、主人公が蝦夷にそびえ立つタワーに行くため飛行機を作るという話です。
時系列が過去と現在を行き来するのと、夢と現実も行き来するため、話運びは複雑でタワーとはどんなものなのか、主人公がなぜタワーに行くことを望むのか、物語が進むに連れて判明するのですが、特段合理的な説明ではなく物語上のファンタジーをそれっぽく説明するだけなので、最後の夢から覚めると記憶を失うという悲劇がとって付けたような悲劇に見えてしまうのがこの映画最大の欠点であり、分かりにくい話だなと感じる理由だと考えます。
しかし、新海誠監督の映画を見慣れていると、この人いつもこんな感じの作品作っているからで、何となく腑に落ちるのも作家性のある監督ならではの事象と思っています。
なお、当方新海派のため彼の作家性に対する耐性があり、まあ彼の作品としては標準的な印象でした。
物語冒頭に主人公の回想から始まるのが、物語結末に繋がることを理解できると結局彼女と別れて想い出を追っかけているんだなって解釈できると思うのですが、これって新海派の思考回路で世間一般的にはどうなってるんだと思うのだろうなって思いました。
ただ、ドローンの扱いとか当時最先端の技術を盛り込んでいるところなんかは素直に新海誠監督すごいなって感じました。
まずは映画「ほしのこえ」を観てからこの映画に挑戦するのがお勧めです。
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