週報(24/05/20〜) 明治生命館

5/25〜26にかけて(一部5/21, 5/23〜24もあり)東京建築祭というイベントが開かれた。
都心部にある多彩な建築物の普段は入れない場所に入れるというイベントである。
　
時間の関係で東京駅と日本橋近辺だけを周った。
「特別な場所に入れる」という事だったのだが、ほとんどは入口エントランス部分だけの感じで待ち時間は長いものの見られる場所は一瞬だけという箇所が多かった。
「三井本館合名玄関」は待ち時間1時間。見学は数分といった感じである。
　
今回気に入ったのは明治生命館である。
特別展示だと思っていたのだが、普段から入場無料で一般公開している場所だった。
それでもイベントという事で、大賑わいであった。
　
外装・内装ともにギリシア・ローマらしい古典主義様式でまとめられているのが特徴である。
昭和9年に竣工し、第2次世界大戦の空襲にも耐えた建物でもある。
(占領後の司令部の建物使用を見越して空爆しなかっただけのような気もするのだが)
　
戦争中は金属回収で優れた意匠の部分を供出。
占領後は、他の国内の建物と同じように建築様式を無視し、壁や天井を青や緑のペンキを塗ったらしい。
GHQから返還後に建物をゆっくりと元通りに戻して行ったとの事。
復元されたものとはいえ、重厚な雰囲気がそのまま残っているのが非常に素晴らしい場所だった。
　
-----
写真: 明治生命館(会議室, 天井+1階吹き抜け, 応接室)