いやもう、展開が早いのには慣れました。
特筆すべきは義父母と子供の親権を争う両国満智の話。あれを15分枠の1回きりでやりきってしまう潔さ。勝訴して態度が豹変する満智をマンガ的な振る舞いで完全なヒールキャラ扱いにしていたけど、実は敢えて真実のバックボーンまで語らないという、朝ドラとしては不親切だしフォーマット違反でしょう。神田とは不倫だったのか打算だったのか純愛だったのか、少なくとも子供は満智を慕っていたし、義父母は本当の孫ではないと知ったら養育を放棄するかもしれない・・・等々を考えてみると、勝訴に導いた寅子が反省する必要があったのかとさえ思ってしまう。
ほんの二週間弱で失恋〜結婚〜戦争勃発〜初裁判〜妊娠〜退職〜よね決別〜出産〜優三出征まで消化した。これはもう最後までこのペースで突っ走るドラマなのだなぁと確信。まだ8週目なのにここまで来るということは、朝ドラ久々の全生涯を網羅する覚悟なのかも・・・あ、子供時代やっていないのか。
寅子の言動、行動に共感できない意見も判る。今までこのドラマは昭和の戦前を描いていながら、そこで展開する男尊女卑をはじめとする様々な事象を、令和の現代人に共感させる巧みな脚本によって昇華させる醍醐味があった。ところがそこに戦争という、現在の日本には起きていない大きな異物が入り込んだことで、我々とは違う感性の日本人がそこにいることを痛感する。「なんじゃそりゃ」懐妊によって態度が変わる穂高先生や雲野、屈折感が復活する よね、そして打算的に結婚しておいて志半ばで凡人的な幸せに流れる寅子。令和の目線で観ている視聴者は、満智の強かさを容認しないし、寅子の視点の違う気遣いに引っ掛かりを持つ。戦争に向かう男におめでとうと伝える意味は深いし難解。ここにきて時代背景によって人が背負う重さを叩きつけてくるリーガルエンタメドラマ。
優三さんとのお別れは泣けなかったけど、予告の日本国憲法朗読にはちょっと鳥肌。
◆『虎に翼』で流れた“洋楽”が話題 公式SNSが解説「素敵な曲でした」「題名が分かって嬉しいです」
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=7874177
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