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2024年03月21日10:40

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子供と家族の映画

先日「そして父になる」(是枝裕和監督)という映画をみた。さらに3月20日に「八日目の蝉」(成島出監督)という映画を見た。
どちらも子供と家族の話だ。
内容はどちらもたいへん難しい話で、映画で解決できるようなことだろうか、と思った。

「そして父になる」は出産のとき病院で赤ん坊の取り換え事件がある。しかも6年後にそれがわかる。分かった後子供の交換をおこなうという話だ。
親にしてみれば6年間自分の子として育てた子供が実は他人の子であり、他人が育てた子供が突然実の子供となる。親にとっては子供の交換だが子供にとっては突然親が入れ替わってしまうことになる。お互いの親子は交流し、心を通わそうとするが親と子供それぞれに苦悩し葛藤する。
2013年・第66回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞する。

「八日目の蝉」は生後4カ月の赤ん坊を盗み出した野々宮希和子が自分の子として薫となずけ慈しみ育てる。エンゼルホームという所で知りあった沢田久美の実家が小豆島でそうめん工場をやっていると聞き、いつか行くことがあったら元気でいると伝えてくれと頼まれる。
希和子は逃亡のはてに小豆島へやってくる。そうめん工場を探しあて久美のことを説明し、その工場で働かせてもらう。
薫は近所の子供たちから仲よく遊んでもらう。希和子は沢田家の人や工場の人から暖かく付き合うようになる。
小豆島のお祭りのとき希和子と薫が映った写真が新聞に掲載されたことで所在がバレ、警察に捕まってしまう。薫は4歳で親元に返され名前も秋山恵理菜となる。希和子は誘拐犯として刑務所へ収監される。
実の母親はなんとか慈しんで育てようとするが心が通わない。恵理菜は大学生?のとき結婚している男性と不倫をして妊娠する。両親と折り合わなくなり家を出る。
子供の時エンゼルホームで知り合った年上の安藤千草と再会し一緒に旅をする。小豆島に来たとき”ここにいたことがある”と思い出す。
希和子は薫を連れて小豆島から逃げようとするが連絡船乗り場で捕まってしまう。ことや、小豆島を出ようとする前に写真館へ行き薫と二人で写真を撮ったことなどを思い出す。その写真館はまだあり”以前ここで写真を撮りました”と言って昔の写真を見つけてもらう。その写真を見たことでおなかの中の子供に愛着がわき”この子が好きになった、大事に育てる、親にも紹介する”と自分を育てた希和子のことを理解するところで映画は終わる。

昨年小豆島の映画村へ行ったとき「八日目の蝉」のロケの様子などの写真があったが、内容を知らなかったのであまり関心をもてなかった。
しかしこの二つの映画の内容は大変重く考えさせられる。


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