我が家にはいろんな作者のエッセーを集めた短編集があるが、そのなかの1冊に「阿部定 予審調書」なるものが収録されている。いままでこんなものが収録されているとは知らなかったので読んだことはなかった。今回読んでみたが、短編集なのでたぶん誰かが予審
先日丸谷才一の「忠臣蔵とはなにか」を読み直したとき、江戸時代の芝居の台本「仮名手本忠臣蔵」の題名の意味について次のような考察があった。”忠臣蔵”とはだれでもがすぐに大石内蔵助の”蔵”と”忠義”を掛けたものを思い浮かべるだろうが、”仮名手本”
丸谷才一の「忠臣蔵とは何か」を読みかえしてみると、”日本人とは”が解ってくる。忠臣蔵は浅野内匠頭が吉良上野介に江戸城松の廊下で切りつけたことから始まるが、幕府からは浅野内匠頭は即日切腹で吉良上野介はおとがめなしの処分に世間で”喧嘩両成敗”な
先日中国のテレビドラマで「三国志」54話(1時間×54)があった。ほぼ日本の大河ドラマと同じような長さの54話で1日2時間週5日の連続番組だった。結論から言うと話がお粗末なら作りもお粗末で、途中で見るのを辞めてしまったので1/3も観てない。話は漢帝国
先月テレビで黒澤明監督の「生きる」を見た。これはずっと昔(たぶん学生か独身の頃)見たがその時はたいして心に留まるようには感じなかった。内容もあまり覚えてなかった。今回見直して”ああ、こんな映画だったのか”と始めて身に染みた。見終わって映画の