「フィラデルフィア」

「フィラデルフィア」という映画を見た。１９９３年制作だからかなり古いが大変面白かった。
内容は若手の有能な弁護士である主人公アンディ（アンドリュー・ベケット）がゲイでありエイズを発症していることを理由に弁護士事務所を解雇される。
アンディは不当解雇ということで事務所を訴えの訴訟を起こす。
最終的に勝訴するが、アンディはエイズで死んでいく、というドラマだが、実話をもとにしているらしい。
当時はエイズといえば不治の病で有効な治療薬モ方法もないころで、実際多くの有名人たちが亡くなっている。
あらすじはここにある。
　https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%A9%E3%83%87%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%A2_(%E6%98%A0%E7%94%BB)
非常に気になったのはアンディを演じたトム・ハンクスがエイズ発症後みるみるやせていくエイズ患者を演じている。
メイクと実際にやせ細っていく体形はすごい。トム・ハンクスはこの演義でアカデミー主演男優賞、ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞している。
これはヒューマンドラマで、彼の家族や友人たちは彼がゲイであることを認めている。
最後は家族や友人、パートナー（男性）などに看取られて死んでいく。
この映画を見て２つの映画を思い出した。
１つはエイズを道具とした「告白」という日本映画だ。娘を殺された中学校教師（松たか子）が娘を殺した２人の生徒に復讐するという話だ。非常にシリアスなドラマとなっている。２０１０年制作だが当時かなり評判になった。
詳しいあらすじはここにある。
　https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%8A%E7%99%BD_(2010%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%98%A0%E7%94%BB)

もう一つはイギリスの刑事ドラマで、若手のでっぷり太った刑事が犯人から銃で撃たれるが、救急車で運ばれ一命をとりとめる。
数か月後現場に復帰するがやせ細っていかにも病み上がりという格好で出てくる。

日本の役者だったらここまで役になり切れるだろうかと思ったことだった。