mixiユーザー(id:1609438)

2024年02月05日12:52

15 view

『一生学べる仕事力大全』

藤尾秀昭・監修 致知出版社



経済界の巨人はもちろん、スポーツ、
料理、出版、医療など、さまざまな分
野の偉人たちのインタビューが掲載さ
れています。

既に亡くなっている方も多く、若者に
とっては知らない方も散見されますが、
良いセレクションだと思います。

「鈴木敏文×矢野博丈」
「柳井正×岩倉信弥」
「栗山英樹×横田南嶺」
「安藤忠雄×牛尾治朗」

など、「この人とこの人が!」と驚く
対談も収録されており、意外に楽しめ
ました。

800ページ弱と聞くと、尻込みする方
も多いと思いますが、インタビューで
ある上に、個人のエピソード主体なの
で、すらすら楽しく読めると思います。

名言を中心にまとめた本もいいですが、
このようにエピソードが丁寧に書かれて
いると、思わず感情移入して、学びが
深くなりますね。


----------------------------

私は、製造の現場でこのようなことを
よく言われておりました。「張よ、タ
イヤ屋さんはトヨタだから特別に安く
売りましょうとは言ってくれないだろ
う。鉄板もガラスも同じだ。どこの自
動車メーカーも同じ値段で部品を購入
している。だとしたら、どこで儲けに
差がつくのか、考えてみろ」(張富士夫)

組み立ての現場に行くと、ネジを締め
る時にビビビッという音がします。大
野はそこで私に目をつむるように言い、
「いま聞こえる音が仕事だ。音のしな
いところは全部無駄だ」と言うのです
(張富士夫)

上司の鈴村は「教育と訓練は違うぞ」
と申しました。教育というのは知らな
いことを教えることであり、訓練は知
っていることを繰り返し繰り返し実行
してそれを身につけることだというの
です(張富士夫)

結局、サラリーマン意識じゃダメなん
ですよ。自分は会社という場所に、
「自営業」をするために来ている。自
分は給料を貰っている立場だとかじゃ
なしに、自分が会社を食わせてる、と
いうふうに思わないといけないと思い
ます(柳井正)

その企業の商品を使っている人よりも、
使っていない人のほうが多い。我々で
いえば、自分たちの店に来てもらって
いる人よりも、来ていない人のほうが
多いという、これはすごい現実だと思
うんです。だったら、あらゆる人を自
分の店の顧客にする。そのためにはど
うすればいいかを考えて実行する。そ
の範囲が広ければ広いほど、世界一に
なれる可能性は高まっていく(柳井正)

脳動脈瘤のように破裂したら死んでし
まうものの処置を、そうやって先延ば
しされたら、患者さんはどうなるか。
もっとでっかくなって、今度は本当に
手術不能になりますよ。そうなったら
もう死ぬしかない。だから僕は、医者
としてこれは手術すべきだと思ったら
絶対に手術します。たとえ後遺症が出
て患者さんに恨まれてでも、医者のプ
ライド、医者の武士道に通じる医師道
というものがあるなら、あえて汚名を
着てでもやります

人間って反省の階段を上がっていくと
幸せになれるんですよ(正垣泰彦)

教育とは火をつけることだ。教育とは、
火をつけることで、燃やすこと。教え
を受けることは燃やされることであり、
火をつけられることです(平澤興)


0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2024年02月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
2526272829