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2024年05月22日08:37

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遅刻の連絡に「承知しました。」と返したらマルハラ…部下とのコミュニケーションギャップを埋める“開き直り術”


野呂エイシロウ:放送作家、戦略的PRコンサルタント
キャリア・スキル
ニュースな本
2024.5.21 6:15
遅刻の連絡に「承知しました。」と返したらマルハラ…部下とのコミュニケーションギャップを埋める“開き直り術”
コメントの最後に「。」をつけて返事をすると、若者は怒っているような印象を受けて怖いと感じることがあるのだとか。若者に媚びずにマルハラと感じさせない返信方法とは?(写真はイメージです) Photo:PIXTA
必要と思ってした指導がパワハラに。面白いと思って口にした一言で大炎上――。昨今は、これまでの当たり前が「いつの間にか不適切になっている」時代でもあります。とはいえ、当たり障りのないことを言ってばかりでは、つまらない人と思われ、印象に残りませんね。ときには毒舌や軽口が「人間関係のいいスパイス」になる――そう語るのは、放送作家で『「おもしろい!」と思われる話し方のコツ』の著者、野呂エイシロウ氏。そこで今回は、同じ内容でも「そんなバカなこと言うのは君しかいない!」と喜んでもらえる、コミュニケーションのコツを聞いてみました!

ハレモノ扱いせず、毒舌や冗談で励ます
 調子がいいときは人間関係が円満でも、どちらか一方がピンチになると、そのバランスが微妙に変わってくることがあります。

 僕が人と関わるときに大切にしているのは、「相手がどんな状況でも、態度を変えない」ということです。

 数年前、僕が懇意にしていたクライアント二人が、自身のスキャンダルでボコボコに叩かれ、一人は左遷、もう一人は会社をクビになったことがあります。

 そうすると、今までスリスリしていた人はサッと離れていき、親しい人たちもどう励ましていいかわからず、ハレモノ扱いするようになりました。

 でも、僕は彼らとデコピンしあえるような仲だったので、「朝飯でも食おう」と高級ホテルに呼び出し、ゲッソリ顔で現われた二人をこう言って歓迎しました。

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辛辣なのに好かれる人

「スキャンダルでお騒がせのみなさん、おはようございます。どうせ朝からヒマでしょ。シャンパンでもいかがですか?」

「お前はホントにひどいやつだなぁ」と二人はあきれつつ、朝からわいわい乾杯して、帰る頃には「今日は人生最高の日だ!」と元気になっていました。

 また、病や老いや死に対して、妙に気を遣って触れないようにする人がいますが、それが優しさとは限りません。

 あえて普段通りの距離感で接するほうが、相手をいたわる気持ちが伝わることもあります。

 たとえば僕は、高齢の両親に会うときも、「元気にしてた?」などとしおらしいことは言わず、「お、まだ生きてるね」などとうそぶいています。

辛辣なのに好かれる人
 昨今、おもしろいことを言おうとして、かえって失言につながったり、誰かを傷つけてしまったりするケースが増えていると聞きます。

 その主な要因としては、コンプライアンスやハラスメントに対する世間の風当たりが厳しくなっていることもあるでしょう。

 一方で、「自分がおもしろいと思われればいい」と、独りよがりな考え方をする人も増えているように感じます。

「2022年度アカデミー賞」授賞式の壇上で、俳優のウィル・スミス氏が、妻の持病による外見をジョークでいじったコメディアンを平手打ちした事件がありました。

 暴力に訴えるのはともかく、まったく関係性のない相手や、距離感のわからない相手から、いきなりひどいことを言われたら、いつの時代でも人は傷つきます。

 僕は、実家を出て30年以上たちますが、いまだに両親にほぼ毎日電話をしています。また、東京の自宅から実家までは、新幹線を利用しても片道1時間半かかりますが、月に一度は顔を見せに帰るようにしています。

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もっと「距離感」を詰めていい!親密感を増やすには?

 憎まれ口を叩きながらも、「こんなバカなのによく育ててくれた」「大学まで行かせてくれてありがとう」と伝えているのです。

 つまり僕と両親や、先述のクライアントの間には、きちんとした「関係性」や「信頼感」が出来上がっているのです。そして何より、僕が軽口を叩くのは、「相手に喜んでもらったり、元気になってもらいたい」からです。

もっと「距離感」を詰めていい!
 軽口を叩いても許される関係性を築くためには、他愛もないことで構わないので、普段からその人と「コミュニケーションの回数を増やす」努力をしておくことです。

 これは何も、たくさん話しかけろという意味ではありません。

 いつもなら一往復で終わる会話のキャッチボールでも、少し工夫するだけでその回数を増やすことができます。

 たとえば僕は、仕事柄、お菓子の手みやげをいただくことが多いのですが、一人では食べきれないので、後輩にあげることがよくあります。その際、「よかったら食べて」とひと言だけで済ませるのではなく、

「お客さんからのもらい物でお礼を言わなきゃいけないから、どんなお菓子が入っていたかわかる写真をあとでもらっていい?」

 などと伝えます。こうすることで、手みやげのおすそ分けも「コミュニケーションの回数を増やすツール」にすることができます。

 相手としても、余ったものをただ横流しされるよりは嬉しいはず。実際に写真をもらったら、「ありがとう。お客さんには内緒にしておいてよ」などと伝えれば、相手と秘密を共有することにつながり、さらに親密感が増します。

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マルハラ。も「おもしろさ」で解決!

マルハラ。も「おもしろさ」で解決!
 たとえば部下から「電車が遅延して、出勤が少し遅れそうです」と連絡があったとき、

「承知しました。」

 とコメントの最後に「。」をつけて返事をすると、若者は怒っているような印象を受けて怖いと感じることがあるのだとか。

 これは「マルハラ。」と呼ばれる現象で、絵文字やLINEスタンプに慣れ親しんだ若者特有の感じ方です。

 このように世代間の違いが取りざたされると、「マルをつけて怖がられないようにしよう」や「絵文字がイタいおじさん・おばさん構文にならないようにしなきゃ」などと、若い世代に媚びてしまうこともあるように思います。

 でも、世代が違えば、感覚が違うのは当たり前。

 僕も若い頃は“新人類”と呼ばれて上の世代から宇宙人みたいに言われていましたが、世代差なんて早く生まれてきたか、遅く生まれてきたかの違いだけで、基本は同じ人間です。

 ムリして迎合したり、知ったかぶりをしたりせず、わからないことは若い人たちから素直に教わりましょう。

「承知しました。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。問題ないので、気をつけて出社してください!」

 などと返事をした上で、部下が出社したら「さっきのマルハラになってないかな?」などと聞いてみてはどうでしょうか。

 相手は遅刻しても安心することができますし、何より絶対にウケます(笑)。

 結果として、コミュニケーションの回数も増やすことができます。

 世代間の違いを感じたときこそ、コミュニケーションの回数を増やすチャンス。ぜひ実践してみてください。


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