mixiユーザー(id:3696995)

2023年12月16日22:15

28 view

三浦友理枝@フィリアホール

三浦友理枝によるフィリアホールでのドビュッシーのピアノ独奏曲全曲演奏会第3回。
今回はメインともいえる前奏曲集全曲。

三浦友理枝:ピアノ

01.前奏曲集第1巻
     1.デルフィの舞姫
     2.帆
     3.野を渡る風
     4.音と香りは夕暮れの大気にただよう
     5.アナカプリの丘
     6.雪の上の足跡
     7.西風の見たもの
     8.亜麻色の髪の乙女
     9.とだえたセレナード
    10.沈める寺
    11.パックの踊り
    12.ミンストレル
<休憩>
02.前奏曲集第2巻
     1.霧
     2.枯葉
     3.ヴィーノの門
     4.妖精は良い踊り子
     5.ヒースの茂る荒野
     6.風変りなラヴィーヌ将軍
     7.月の光の降り注ぐ謁見のテラス
     8.オンディーヌ(水の精)
     9.ピクウィック卿を讃えて
    10.カノープ
    11.交代する三度
    12.花火

12曲ずつ2巻の前奏曲集で合わせて24曲になる。
ただ、バッハやショパン、あるいはショスタコーヴィチのように24全ての調で書かれているわけではない。
というより、すでに調性の呪縛から解放された音楽である。
当時ではかなり前衛だったのだろう。

全曲弾くのは至難の技であろう。
すでに技巧に関する不安は全く無く、磨き抜かれた音色のヴァリエーションも豊富。
ドビュッシーを弾くに相応しいピアニストなのだが、今回は「ドビュッシーはこう弾かれることを望んでいたはず」という確信に溢れた演奏だった。
それゆえに説得力がある。
硬質な音色はそのままに、いくらか柔らかさが加味されたように思う。
まだまだポテンシャルは底を見せていないということだろう。

稀代の名曲を才気煥発な演奏で聴く。
至福の時だった。

終演後のやり切ったというような笑顔が印象的だった。
疲労感さえ心地よかったことだろう。

次回はいよいよ最終回。
超難曲の練習曲が中心となる。
5 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2023年12月>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

最近の日記