2023年6月23日劇場鑑賞
ホラー映画の定石を踏襲しているため、比較的観やすい感じだった。しかしながら、いくらなんでもいい加減過ぎる脚本に尻切れトンボな結末も含め一本の映像作品としては全く評価できない。
物語は、100エーカーの森でクリストファー・ロビンに養われていたプーさんファミリーが餌をもらえず凶暴化したという設定の話です。
導入のラフスケッチの画でクリストファー・ロビンとの出会いと別れ、そしてイーヨーを食べて人間に復讐を誓うという紹介の流れはゲラゲラ笑える素晴らしい演出でした。
ホラー映画の定石として、最初にこういうヤバいモンスターが襲ってきますよという紹介、イケイケの女がお色気シーン込みで死ぬ、主人公一行のうち付き合っている男女がお楽しみのため離脱するとそこを襲われる、最後は彼氏も犠牲になり怒りに燃えるヒロインの女の子がモンスターを倒す、実は死んだはずのモンスターはまだ生きています的なエンディングで終わる。という一連の型を踏襲しており、その辺り制作費が1000万円と期待薄いのかと思いきや公開前から続編制作決定とかいい加減な対応なところもホラー映画っぽくて良いです。
主人公一行が全員女性で、しかもレズビアンカップルが一組いるところなんかは今風ですが、長髪でグラマラスな女性を揃えたり、必然性も無くお風呂に水着で入っているところを襲われたグラビアアイドル的な色気ムンムンの美女の配役なんかは、ホラー映画分かっている人が作った感じします。
ちなみに、クリストファー・ロビンの方が死んで主人公の女の子が生き残ると思いきや、女の子の方が死んでエンドクレジットになるところは驚きました。
プーさんの実写映画化としては最低レベルですが、ホラー映画としては観れました、お勧めです。
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