2023年6月3日劇場鑑賞
絵を見るためにルーヴル美術館を訪れるのは、集英社の都合であり映画化するに当たりどうしてもルーヴル美術館に行かなければならない必然性は無いと思いました。しかしながら、ルーヴル美術館の恐ろしいまでに美しい装飾や展示物は良い物を観たと思いました。
それと、木村文乃の和装は正直ズルくかなりの破壊力がありました。
物語は、漫画家の岸辺露伴を主人公に最も黒く、最も邪悪な絵の経緯を探りながらルーヴルへ行ったりする話です。
岸辺露伴やジョジョの奇妙な冒険を知らない人が観ても大丈夫なように導入でスタンド能力及び人物の紹介をしてくれる辺り親切な設計だと感じました。
久村文乃の女優力というか、黒髪が美しく和装を着て絵になる女優を今選択するなら確かに良い選択だったのではないかなと考えます。
若い岸辺露伴が部屋に引きずり込まれる様子は、羨ましくもあり艶っぽい場面でもあり、とても良かったです。
結果的には、ルーヴル美術館でのあれこれはみんな無意味で彼女の想いをヘブンズドアで覗き見て真相を知り、成仏させるという結末なので、面白いか面白くないかの二択だったら面白くない方に分類されます。
しかし、この映画は短編の映画化なので、気負わず話に入れるうえにジョジョ的な話運び、具体的にはスタンド能力を駆使して問題を解決するの頓智の利いた話を体感するという意味では、丁度よい話だったのではないかと考えます。
なんせ、ジョジョの映画化は鬼門なので、この映画はジョジョ入門者にお勧めです。
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