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2023年05月14日14:07

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5/12 三宅一樹展「拝啓、碌山殿。」@中村屋サロンアーティストリレー第5回@中村屋サロン美術館

三宅一樹氏の名を知ったのは、偶然に見た石田淳一氏の個展のあと、二人展「往復書簡」の時だった。その時の日記

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御神木や屋久杉を使った一木彫、中でも木の年輪一枚を残して彫った蝋燭の灯や月の明かりは幻想的な世界を作り出していてうっとりした。

中村屋サロン美術館のアートリレーというと、昨年はこちらも大好きな富田菜摘さんを昨年見ている。廃材を利用した造形作家である。
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その富田さんからバトンを渡されたのが三宅氏というわけだ。これは見ないわけにはいかない。内科の帰りに寄る。

https://www.nakamuraya.co.jp/museum/exhibitions/
「中村屋サロン アーティストリレー」は、2018年より始めた作家の紹介でつなぐ展覧会です。
第5回は、前回展示作家の現代美術家 富田菜摘さんからバトンを渡された、彫刻家の三宅一樹さんです。 三宅さんは、敬愛する荻原守衛(碌山)がフランスで制作した彫刻作品《坑夫》を、当館へ足を運び様々な角度でデッサンし模刻することで、 碌山作品の真髄を理解しようと試みました。それら碌山研究の成果と、心を込めて御神木を刻んだ神像彫刻シリーズやYOGAシリーズ、聖猫シリーズなどが一堂に会します。
三宅作品が織りなす神聖な世界に包まれるでしょう。


会場は三宅さんの作品のみ撮影可。作品リストの代わりに図録を兼ねた小冊子をくれた。過去のアーティストリレーの小冊子は200円で販売、富田菜摘さんの時は貰わなかったが売っている。

会場は私以外観客ほとんどなし。そこにご本人が登場!おお〜と思った時に、3名のお客さまが見え、三宅さんが熱心に作品の解説を始める。お客様は三宅さんを「先生」と呼び、熱心に話を聞き、時に質問や感想を述べている。あまり邪魔しちゃいけない雰囲気だったので、離れたところの作品を見ながら、チラ見したら、あーら、お客様は日動画廊の長谷川社長・副社長ご夫妻ではないか〜!そういえば、日動画廊の「ねこ!ねこ!!ねこ!!!」展にも三宅さんは出品していたのよねー。この作品を見て思い出した。
日記はこちら
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をダンボにして会話を聞きながら作品を鑑賞。

今回は、会場が中村屋ということで、ゆかりの彫刻家萩原禄山への敬意を表して《坑夫》を模刻。模刻のために、何度もデッサンしに中村屋に通ったそう。
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いや、それにしたって、実物を目の前にしないで模刻するというのは、いくらデッサンしても簡単ではないはず。まして、碌山のは塑像、粘土を足して形づくるの対し、三宅さんのは木彫、削っていくことによって形作る、真逆のやり方だ。彫刻家の目、立体を捉えて頭に焼き付ける能力ってすごい。
これが、三宅一樹《碌山研究ー木坑夫》
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次のコーナーにあったのは、三宅氏の原点。
《十四歳の手》
なんと、中三の美術の授業で作った彫刻。とても中三の作品には見えない!素質のある生徒が、いい先生に出会うこと、すごくたいせつ。
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奥の展示室に移るところで、バトンをくれた富田菜摘さんの作品も。全て廃材でできている。
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その下には、大好きな月シリーズ。
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《磐座女神》
御神木で作られた大きな神像。中央にうろがある木だったので、どうやって使おうか何十年もそのままにし考えて、ある日浮かんだそうだ。「こうやって彫れ」と木の方から教えてくれると彫刻家がいうのを聞いたことがあるが、まさしくそうなんだろうな。
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《木魂》と《貴船水神》
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もちろん一木彫。
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板目をそのまま生かして、木の絵を描く。
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《YOGA》シリーズ
三宅さんご自身もヨガをやるそうで、ヨガは頭のてっぺんから足の先まで一直線でないといけないらしい。なので、三宅さんの彫刻も、支えがなくとも自立できるとのこと。
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《聖猫》シリーズ
おどろくなかれ、高脚杯も櫃もその下の台も全部繋がっている、一木彫なのだ。
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こちらは日動画廊で見た作品。また出会うとは。
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小さい猫シリーズ
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ドローイングもうまいなぁ。
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りんごは普通枝と繋がっている方を上にして描くが、花を咲かせていた方を上にして描いたという。
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5月28日まで

来年のバトンは、山高徹氏。一瞬の大気や地を詩情豊かな色彩で捉える目は写真にも参考になる。こちもぜひ見てみたい。
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アルバムあります
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