フレデリック・ポール
2003年ごろ相模原の古本屋で買ったようだ。本文にゲイトウェイ世界の広告、講義、書類の断片が挟まるという特徴的な構成には既視感があるものの、内容の記憶がまったくない。再読の前には異星人世界への関門の話だと思ってたが違った。
ヒーチー人の残した宇宙船技術を使って彼らの遺跡を探し、人類の持ち得なかったあれこれをうまいこと持ち帰ることができるとお金持ちになれる、その代わり失敗すると1/3くらいの確率で命を落とす、というゲイトウェイ星にあって、出かけようか出かけまいかまどう男の心もようの話だった。うーん、異世界探報ものかと思っていたのに。でもこれでヒューゴー、ネビュラのダブルクラウン。ヒーチー人世界を作り出したところが評価されたか。
フレデリック・ポールは作家としてだけでなく編集者として優秀で、関係者からはアシモフなみに好まれたと解説にある。それはそうなのだろうが本書は私には合わなかったな。
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