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日記一覧

東京ゴッドファーザーズ
2021年12月26日19:27

2003年 今敏クリスマスムービー。ようやく見ることができた。ストーリーは複線的で作画もこってり。声優陣も一筋縄ではいかない面々。もうお腹いっぱい。こういう才能が早くに亡くなってしまったのが返す返すも残念。日本国内よりも海外で評価が高いのはなぜ

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バカの壁
2021年12月19日14:43

養老孟司内容について説明は不要だろう。当時のベストセラーだし最近でも版を重ねていると聞く。だが読み返してみても初読時と同じように腑に落ちない箇所が多々ある。壁の話だけでない、論理は軽やかに飛躍し、しかも論点が多い。おかしなことは言っていない

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群衆心理
2021年12月12日15:17

ギュスターヴ・ル・ボンNHK Eテレの100分で名著を録画して見ている。紹介された名著のうち番組だけでは飽きたらないものを買っていて、これは[論語][武士道][茶の本]に続く4冊目。先に読んだ[わが闘争]のヒトラーも読んでいたということで関心を持った。群集

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ピクミン・ブルーム
2021年11月28日14:41

流行り物には手を出さないことがほとんどなのだが、このゲームについてはダウンロード初日からタッチしている。それ以前はポケモンGOを使っていたのだが、捕獲ポケモン数が無償枠の上限に達したため小銭を払わないと続けられなくなっていた。ポケモンGOをやり

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アンという名の少女
2021年11月21日15:45

シーズン2の放送が終了、NHKで見てた。カナダCBCとNetflixの共同制作だがシーズン3制作後にCBCとNetflixが仲違いしたそうだ。詳細な理由は明らかにされていないが、CBC側はこのドラマが現代カナダのもつ多様性を反映していないとか、カナダ産業の害になるとま

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キャラクター、背景、音楽、シナリオ、世界観、声優と非の打ちどころがない。京都アニメーションの逸品と言ったところ。感動して泣きたい視聴者をアニメ作品が泣かせようとする。適度に涙を流せばカタルシス、ストレスも低減すると聞く。需要のあるところに供

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九百人のお祖母さん
2021年11月07日19:02

R.A.ラファティ収録された短編の中の一つ[カミロイ人の初等教育]では、カミロイの子供は一度読んだ本のことを一言一句思い出せる、とある。驚異的だなあ。多くの地球人類と同じくわたしにはそんなことはできないので、こうして同じ本を忘れた頃に読み返して、

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世界のもうひとつの顔
2021年10月31日09:11

アルフレッド・ベスター原著の出版は64年、本書は69年に[ピー・アイ・マン]として翻訳され、92年に改題して再版されたもの。初読から30年、内容を全く覚えていない。ベスターといえば[虎よ、虎よ!][分解された男]、そんな話だったか。さらに、いまさらベスタ

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細菌の逆襲
2021年10月24日07:43

吉川昌之介難しい版の[はたらく細胞]。最近の(95年初版だからそれほど最近でもないが)細菌について淡々と医学的事実を述べている。だが感染症拡大事例の紹介、薬剤耐性菌の蔓延など、読んでいると焦燥感と危機感を覚える。この世界は大丈夫なのか。再読して目

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グッド・ワイフ
2021年10月17日09:06

2018年 メキシコ 1982年のメキシコ経済危機を背景に、マウントを取り合うセレブ主婦の模様を描く。セレブたちの女王は垢抜けない新参者を疎む一方で、自身の夫の会社が倒産しマウントを取られる。海外のセレブは桁が違うねぇとか、豪邸のわりに水道出なくなる

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タウ・ゼロ
2021年10月10日08:12

ポール・アンダースン亜光速恒星間宇宙船の加速が止まらなくなったらどうなるかという相対論テーマのハードSF。タウとは時間経過の相対性を表すパラメータで√(1-(c^2)/(v^2))とされる。つまり速度vが光速cに近づくほどゼロに近くなり、それは光速に近い速度

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魔法の国がよみがえる
2021年10月03日09:45

ラリー・ニーヴン他この本も読んでいなかった、自宅の書架にあったにもかかわらず。いつ古本屋で買ったのか判らない。ニーヴンて言ったらハードSFの人だろう、だがタイトルからして明らかにファンタジー。珍しいから買ったのか。わたしは求めてファンタジーを

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オリエント急行殺人事件
2021年09月26日08:09

1974年 米・英原作がクリスティであることは知っていたが通して見たことがなかった。ほほう雪害で動けなくなった豪華列車での密室殺人。はああエルキュール・ポアロとはこの人物なのか。そしてこの結末。なるほどねえ、クリスティはこの手を編み出した先駆者

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ウイルス進化論
2021年09月19日08:15

中原英臣、佐川峻ワイドショーのたぐいは見ないのだが、最近ネットにこぼれてくるニュースで聞いたことがあるような名前が著者の一人。そうかこの本の著者だったか。かの人物がワイドショーで新型コロナウイルス感染症について何を語ったかについては知らない

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神はカオスに宿りたまう
2021年09月12日09:30

合原一幸・黒崎政男工学者アイハラと哲学者クロサキの対談。2000年に複雑系つながりで買ったものか。この頃のアスキーはアカデミック方面にも快調だった。簡単なロジスティック写像の数式がカオスを生むというのは読んでいて理解できるが、今回もエクセルによ

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S.D.シフ 編99年に復刊された短編集。シフは恐怖小説の人なので戯画化された科学者が登場するパルプSF的な作品は収録されていない。聞いたことがない作家の作品ばかり集められた。例外はポー、ロバート・ブロック、クラークにブラッドベリ。どの短編からも科

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E.T.
2021年08月29日10:06

1982年 米放送で見た。懐かしい。中学生のころ劇場で見て心動かされたものだが、歳をとった現在から見るとそんなシナリオありえないだろとも思う。全体的にスピルバーグの都合良すぎる妄想。すごくよくできたファンタジー。リアリティにかける感動大作。さて

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異星人情報局
2021年08月22日09:31

ジャック・ヴァレ著者のヴァレは映画[未知との遭遇]で政府側追跡チームの中心人物であるラコーム博士のモデルになった人。自説をフィクション小説の形にまとめ上げた。映画のでの立場はともかく、ヴァレは陰謀論の人らしい。曰く、いわゆる異星人の乗り物たる

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花とアリス殺人事件
2021年08月15日10:45

2015年 岩井俊二映画[花とアリス]の前日譚だそうだ。特徴的なロトスコープ・アニメーションは絵コンテを元に実写撮影したものを素材としたという。モーションキャプチャではなさそうだ。人物も背景もソフトウェア生成だろうか。2015年ならそのくらいはできそ

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蝉の女王
2021年08月08日09:53

ブルース・スターリング内容をほぼ覚えていない。サイバーパンクで、蝉も女王も登場しなかったはず。改めて読んだ。サイバー成分は遺伝子改変を施した工作者と、人体機能をいくつか機械化した機械主義者が対立する世界。パンク成分は国家による秩序だった支配

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ペンギン・ハイウェイ
2021年08月01日09:27

2018年 スタジオコロリド/石田祐康突如街に現れた大量のペンギンと、森の奥に見つかった宙に浮かぶ水の球体。主人公の少年が憧れる謎のお姉さんと一夏の冒険譚。小学生の夏休みの課題図書にふさわしいファンタジィ。こういうのがいいんだよ。ファンタジィは

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薔薇の荘園
2021年07月25日08:49

トマス ・バーネット・スワンずいぶん前に古本で入手したもの。あまりにもガーリーなファンタジーで、これがなんでSF文庫なのかわからずついていけなかったものだ(それは出版された昭和52年にはまだFT文庫が存在しなかったからということを今回知った)。表紙

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スターシップと俳句
2021年07月18日14:31

ソムトウ・スチャリトクルたしか馬鹿馬鹿しいSFだったよなと記憶している。再読してその印象は間違っていなかったのだけど、深みが見えてきた。外交官の父を持ったため日本にも'74,75年に滞在したそうだが、それにしては俳句、禅、日本の捕鯨、自殺の美化、日

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宇宙のランデヴー2
2021年07月11日14:54

A.C.クラーク、ジェントリー・リー正統的なものも再読してみようということで手にとった。2017年に太陽系に接近したオウムアムアは恒星間天体とされているが、宇宙人が送り出した説も唱えられた。だがクラークのこの作品は話題に上がらなかったと記憶している

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アインシュタイン交点
2021年07月04日09:23

サミュエル・R・ディレイニー'67年発表、ネビュラ賞作品。ニュー・ウェイブSFとされるもとても理解できたとは思えない。ストーリーは追えるがその含意を理解できない。訳者の伊藤典夫氏があとがきで言うには物語の多義性。理解するには伊藤氏並みの英文学の素

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異邦人
2021年06月27日08:52

カミュいわゆる不条理文学。第一部は母の死に始まり主人公が人を殺してしまうまで。第二部は逮捕から収監、裁判と処刑の前日まで。主人公の主観の形態で描かれる。第一部では主人公は思考が浅く行動の一貫性がない人物として描かれる。不条理文学というよりも

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進化した猿たち
2021年06月20日09:17

星新一悪徳なんかこわくないを読んでいる間に文字通り本棚から降ってきたので、矢野徹が星新一を呼んだのかと久しぶりに再読することにした。本書は星氏の趣味であるアメリカの一コマ漫画の収集、分類を雑誌連載したもので短編集ではない。連載開始は昭和40年

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悪徳なんかこわくない
2021年06月13日09:12

R.A.ハインラインハインラインをわずかしか読んでこなかった。「夏への扉」はともかく「宇宙の戦士」を持っていない(借りて読んだ)。[愛に時間を]は読んだ気がする。「異星の客」は読んでもいない。手元にあるのは本作と夏への扉、矢野徹訳でない「未知の地平

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ボヘミアンラプソディ
2021年06月06日18:45

2018年 米地上波で短縮版を見た。なるほどねえ。フレディ・マーキュリーのブレブレな生き方と苦悩、エイズ感染の告白があるからこそ最後のライブ・エイドの歌が染みる、そういうように作られている。しかもフレディはパフォーマーとしては稀代の人で、演じる

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サカサマのパテマ
2021年05月30日18:34

2013年 吉浦康裕地上に暮らす現代人の少年と、重力のみ逆方向に働くサカサマ人の少女が出会う。サカサマ人とはかつて行われた重力をエネルギーに変える研究の失敗のため地底で暮らすことを余儀なくされた人々だった。キャラクター、背景とも絵柄は普通、シナ

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