mixiユーザー(id:2463327)

2024年05月12日10:31

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ソシュール

J.カラー

肝心の「一般言語学講義」を読んでいない。それは筒井康隆 → 文学部唯野教授 → 記号論 → ソシュールと興味が向いたからだ。こういうのはソシュール理解の正統派ではないだろう。なんなら「ファインマン物理学」だって読んでいないがブルーバックスの解説書を読んで理解した気になっている。

理解できているのか。所記と能記、ラングとパロールの切り離し、通時的眺望に対する共時的眺望の優位性。言語は実質でなくて形式である。言語は相互に関係している価値の体系であって、言語を分析することはその言語の一状態を構成する価値の体系を描き出すことである。意味は意味の差異に依存する。記号の基本的な類型(写像、指標、象徴)それぞれに所記と能記が存在する、云々。先に読んでた円城塔が読者に解らせようとして書いていないのに対し、本書は解説書ということもあって読者に解らせようと書いている。それでも難しい。でも時には難しい本も読まないと馬鹿になってしまう気がする。

訳者も大したインテリで、論理の跳躍をらくらくこなしている。深く考える、というのはこういうことなのだろうか、そこまでついていけなくて、すぐに頭が飽和する。通読するのは3回目くらい、それでも前回よりは理解度が増した気がする。
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