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2023年01月09日14:46

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キュッヒルのニューイヤーコンサート

ウィーンリングアンサンブルというものがあって、端的にいえば、ウィーンフィルのトップ奏者9人の室内楽。
キュッヒルは、いまは定年だが、長らくコンサートマスターだった、禿頭に眼鏡がトレードマーク。あとは、しかめ面と日本人の奥さんでも有名か。

私にとっては、クライバーの1989年ニューイヤーコンサートのコンサートマスターというのが大事。
あと、伝説のベートーヴェン運命のレコーディングにはいたようだし、1993年の、英雄の生涯ヴァイオリンソロ。これはキュッヒルのOK待ちがこじれてCDリリースがお蔵入りしたというものだが。

これが、いずみホールで、ヨハンシュトラウスが聴けるとわかり、三列目の端が残ってたので、急遽チケットおさえていた。

忙しい中仕事を抜けて駆けつける。なにせ、1989年や1992年のニューイヤーコンサートは、私のもっとも幸福なクラシック憧れの時代であり、1992年のクライバーの来日キャンセルと共に、バブル崩壊もして、輝く謎の過去になったのだから。

きっとその謎解きのために、こんなにもオーディオに夢中になった。
キュッヒルもいつまで現役か、来年聴けるか不明。

あとは、中野雄という丸山昌男の弟子みたいな人が、ウィーンフィル楽団員と仲が良く、いろいろ書いているのだが、ウィンナワルツはウィーンっ子にしか再現できない的な話がやたら出てくる
逆に、ニューイヤーコンサート全集みたいなのに、クライバーが収録拒否した理由として、ボスコフスキーのようなコンサートマスターが弾き振りしてるやつと一緒にされたくないというのがあったらしい。

で、感想だが、まずコンサートで個人的に問題となる、音量等の問題はなかった。
室内楽ホールは気に入った。

ニューイヤーコンサートと比較して、サラサラと流れていくというか、編成上もあるだろうが、なにか意思のようなものが薄い感じはした
その分、曲がわかりやすいスッキリ素顔みたいなとこもあるのだけど。

不思議なもので、1989年ニューイヤーコンサートの、ちょっと神経質な細身な感じは出ていた。1992年はコンサートマスターがヘッツェル。
こういうのは、個人的に密かにうれしい。

トータルでは、ききごたえは指揮者ありより落ちる感じがするので、またぜひ行きたいというほどはないけど、生涯の謎がひとつ解けてよかった。

違う感想として、シュトラウスファミリーは、ヨーゼフのお陰で芸術性を保ててるなあと。
ディナミーデン、天体の音楽、こういったのがメインディッシュであって、あとはシャンパンとか前菜とかデザートが多いな。

あと、20分の1近い確率で、トートバッグ当たってもらった。
レジ袋ないので買おうと思いつつ数年経ってて。
今年はいいことあるかも。
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