年に一度標本箱やタトウケースの防虫剤の詰め替え作業を行っている。50年以上ムシ屋稼業続けていると年々増殖する標本の管理は大変なことになってくる。もう一人で詰め替え作業するのは限界で、作業を手伝っていただく傍ら収蔵品を見ながら歓談する機会としている。今日も朝からベテランの職人さん5名が各々ピンセットに空タトウ持参しで集まってもらいました。午前中はインロー箱の詰め替えをハイペースで進めたが、午後から古いタトウをひっくり返す段になると途端にペースが落ちる。基本主だった虫はマウント済みだが、一部ではまだ未展脚のものも少なくなく残っており、それらを一つずつ探索し、時にはビノでチェックしながら必要なものを抜くので時間がかかる。夕方暗くなるころにはまだタトウ入りのタッパーが一山残っていたのだが時間切れで終了となった。
コロナ禍以来大勢がひざ詰めで集まる機会はめっきり減少した年の暮れ、一日久しぶりのムシ談で盛り上がって過ごすことができた。
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