mixiユーザー(id:766386)

2022年12月10日10:28

596 view

精神科医療の最前線

統合失調症的なパーソナリティと躁鬱病的なパーソナリティを対概念として扱う心理学説は多い。

自分本位であることによって特徴付けられる統合失調症的なパーソナリティと、他人本位であることによって特徴付けられる躁鬱病的なパーソナリティを、兼ね備えていて、自己矛盾しているところに、人間心理の本質がある、とする議論もある。

感じていることについて考えられないことによって、直感を根拠とすることができないがゆえに思考が妄想になるのが統合失調症だとすれば、感じていることについて考えてしまうことによって鬱になり、その反動で躁になり、ということを繰り返すのが躁鬱病である。

つまり統合失調症とは、感じているレベルと考えているレベルという二つが自己一致せず、離反しているわけだ。

クレッチマーやシェルドンの心理学説によれば、心で感じているレベルが胃腸にあり、頭で考えているレベルは、真の自己でなく、偽りの自己である。

本心は胃腸にあるのだ。

統合失調症患者に痩せ型が多いことから分かるように、本心の座である胃腸が衰弱すれば、本心から頭へ、心が幽体離脱して、本心からの離反としての統合失調症を発症する。

胃が弱い、統合失調症患者の場合は、胃潰瘍を併発している場合も、多い。

つまり、感情移入能力がある人は優しい人だけど、感情移入能力があり過ぎれば、過剰反応してしまう、怒りっぽい人になってしまう。

つまり優し過ぎる人は、優しくない人という反対者に反転してしまうのだ。

それが統合失調症患者である。

陰性症状か陽性症状かしかなく、極端から極端へ走って中庸を守ることを知らない、統合失調症患者は、感情移入能力が低過ぎると同時に高過ぎる、つまり冷た過ぎると同時に熱過ぎるのだ。

冷たくも熱くもない、極端と極端の中間の中庸である、人間的な温かみが、統合失調症患者にはない。

21世紀の科学では、胃腸のうちの、特に本心の座は、腸のほうだとされている。

相撲の四股踏みというのは、体側面方向に片足を上げて片足立ちした状態でバランスを保つことだ。

この四股立ちが、腸腰筋と呼ばれるインナーマッスルを鍛えて、腸腰筋が直結している腸の健康に波及すると言われているのだけど、しかもバランスの重心を意味する「丹田」(たんでん)と呼ばれる、東洋医学における気のエネルギーの源泉が、西洋医学における腸に相当するので、頭のほうに上がっていた意識を四股立ちのバランスの重心である丹田に下ろして、偽りの自己を真の自己に自己一致させて、統合失調症に治療的な効果を及ぼすものとして、四股立ちが注目されるようになりつつある。

人は物理的に刺激されている体の箇所に気を取られるわけで、四股の動作は、腸付近から腸を物理的に刺激することによって、頭に上がっていた気を腸に下ろすことになるのだ。

だから、四股の動作によって、気を気のエネルギーの源泉に下ろして、浮付いていない、どっしりと落ち着いた、心構えが作られることになって、相撲の取り組みの、心の準備が出来る。

上述したような、日本人の知恵が、相撲の取り組み前の動作である四股には、詰まっているのである。

それを応用したら、統合失調症の治療になる、というわけだ。

統合失調症患者に、あるいは不眠症患者に、四股を踏めと精神科医が勧める時代になってきつつある。
12 6

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する