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2022年09月04日22:33

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レプリカントは芝居が出来ない?

 新宿スターフィールドで「レプリカントは芝居が出来ない?」を観劇。「シャブ極道」などの細野辰興監督の作、演出による女性3人の芝居。
 小劇団の演出家とその助手が、政府の依頼で1人の女性を人間かレプリカントか、芝居を通じて審査することになる。
 「ブレードランナー」で人間とレプリカントを判別した「ヴォークト・カンプフ・マシン」はこの世界にはないらしい。しかしレプリカントには感情がないことを利用するのは共通する。
 面白いのは、細野監督の映画「竜二Forever」の一場面が演じられること。レプリカントと疑われた女性は、感情の入らない台詞、空気を読まない発言、優れた身体能力で他の2人とは明らかに違う。
 しかし芝居を重ねるうち感情が入るようになり、2人との差が消え、芝居が完成していく。演劇の作られる過程だ。
 細野監督の自分をネタにした自虐的な台詞、成蹊大学出身のギャグは、元首相ネタか。序盤の笑いも楽しい。里見瑤子さんが制作だが、思わぬところで出演もしている。これも嬉しい。
 演劇を描いた映画である「貌斬り」を観た時、細野監督の演劇を観たいと思った。演劇が出来る過程を見せ、最後に感情より想像力があるのが人間と語られる。今回は細野監督の演劇論か。
 細野監督は「貌斬り」のような群像劇を作ると思ったが、予想と違う内容。45分の上演時間はちょっと物足りないが、楽しめる芝居。
 
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