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2022年08月18日00:16

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日本未公開/ジェイソン・ステイサム出演、映画『SPY/スパイ』作品レビュー

日本未公開/ジェイソン・ステイサム出演、映画『SPY/スパイ』作品レビュー

 映画『SPY/スパイ』は、2015年に公開されたポール・フェイグ監督によるアメリカ合衆国のアクションコメディ映画。メリッサ・マッカーシー主演ですが、共演がジェイソン・ステイサム。 ステイサムファンにとって見逃せない1本です。

 この映画の主人公は、スパイ映画なのにもっぱら普通のオバサンなのです。職業はCIAの内勤分析官。だけどもっぱら現場エージェント情報アシストする役割で、現場経験はゼロ。そんな素人が、自分が担当してきたお気に入りのエージェントがスーツケース型核爆弾の闇取引を阻止しようとする過程で殺されてしまったことに奮起。仇をとるため現場のエージェントになる姿を描いているのです。ステイサムも同僚エージェントとして出演はしているものの、主役のオバサン素人スパイの前に、完全に脇役へ。スパイ映画なのにステイサムが脇役扱いとは、当初信じられませんでした。
 作品は71の国と地域でアメリカと同時期に公開され、台湾、大韓民国、フィリピンといった日本近隣国でも公開されているにも関わらず、日本では劇場公開されずビデオスルーとなっただけに、この傑作の存在も知らない映画ファンは結構いるものと思い、紹介することにしました。

 CIAの内勤分析官スーザン・クーパー (メリッサ・マッカーシー) はワシントンD.C.エリアにあるCIAオフィスから、ブルガリアのヴァルナで任務を遂行する彼女のパートナーエージェントのブラッドリー・ファイン (ジュード・ロウ) をサポートしていました。
 ミッション中、ファインはスーツケース型核爆弾の隠し場所を唯一知るティホミル・ボヤノフを誤って撃ち殺してしまいます。
 CIAはボヤノフの娘レイナ (ローズ・バーン) が彼女の父親の爆弾の隠し場所を知っているかもしれないとにらみ、ファインに彼女の家へと潜入させていたのでした。しかしスーザンがオンラインで見ている中、ファインはレイナに射殺されてしまうのです。
 射殺する直前、レイナはファインとリック・フォード (ジェイソン・ステイサム) を含むCIAのトップエージェントの身元を知っていると発言。そこでレイナに身元がバレていないスーザンが現場エージェントになると申し出、彼女の上司エレイン・クロッカー (アリソン・ジャネイ) はそれを許可してしまったのです。
 スーザンに任務が与えられたことに嫌気がさした、フォードはCIAを去ってしまいます。
 
 スーザンはセルジオ・デ・ルーカ (ボビー・カナヴェイル) を監視するためパリへ送られます。 同じ頃、フォードもデ・ルーカを追ってパリに来ていた。スーザンはデ・ルーカに雇われた暗殺者ニコラ(ジュリアン・ミラー)と連絡係 (ナルヒス・ファクフリ)が、フォードのリュックを爆弾が入ったものに取り替えるのを目撃する。スーザンはフォードに警告し、暗殺者ニコラを追い詰めるものの、戦っている間に誤って殺してしまいます。
 スーザンがニコラの遺留品であるデジタルカメラのデータを確認すると、隠し撮りと思われるフォードの写真が多数出て来ました。確認中、ニコラのもろ出し自撮り画像がスパイ本部のモニターにでかでかと表示されてしまうが、動画にはデ・ルーカの姿があったのです。
 スーザンはデ・ルーカを追ってローマへ行き、そこで呑気なイタリア人連絡係のアルド (ピーター・セラフィノウィッチ) と落ち合います。スーザンはカジノでレイナと会い、彼女の暗殺を阻止することによって信頼を得ます。
 レイナのプライベートジェットでブダペストへ向かう途中、キャビンアテンダントがレイナを殺すためボディーガードとパイロットを殺しますが、スーザンが彼を制圧し飛行機をブダペストで無事着陸させました。レイナはスーザンがCIAのスパイだとにらみますが、スーザンはレイナに父親が雇ったボディーガードであると信じ込ませてしまいます。
 
ブダペストには、クロッカーに援護として派遣されたスーザンの親友ナンシー (ミランダ・ハート) が居ました。通りで銃撃を受けた後、スーザンはナンシーにレイナを保護しろと頼み、銃撃犯の車を追います。銃撃犯はCIAの二重スパイ、カレン・ウォーカー (モリーナ・バッカリン) であり、彼女はレイナにエージェントの名前を売った張本人でした。彼女がスーザンを撃とうとした時、ウォーカーは謎のスナイパーによって射殺されます。
 その日の夜、スーザンとナンシー、アルドは核爆弾の買い手と会うため、レイナに同行する。連絡係はデ・ルーカの仲間のリア (ナルヒス・ファクフリ) でした。ナンシーはスーザンがプロの殺し屋であるリアと戦えるように、会場の注意を引きます。その時突然信じがたい人物が登場し、スーザンの危機を救うのです。そして物語は大きく二転三転していき、先の読めない展開に。
 スーザンの危機を救う、物語の隠し玉は誰なのか。そしてスーザンはスーツケース型核爆弾を奪取し、世界を救うことになるのか、この続きをお楽しみに!
 もちろんここまで出番の少なかったステイサム演じるフォードも後半では、持ち味のアクションで大活躍します。

 見どころはスーザンを暗殺しようとした銃撃犯とそれを追うスーザンとのカーチェイスシーンです。ド迫力で銃撃犯を追跡するスーザンは、もう立派なエージェントに成長していました。さっきまで普通のオバサンだったとは思えない活躍です。

 本作では、マッカーシーとバーンの演技とステイサムの意外なコメディの演技が、海外のマスコミで賞賛されました。
 メリッサ・マッカーシーと監督/脚本のポール・フェイグのコンビは最高で、腹の底から笑えることでしょう。

製作年:2015年
製作国:アメリカ
収録時間:DVD・ブルーレイ120分
宅配レンタルサイト:
https://movie-tsutaya.tsite.jp/netdvd/dvd/goodsDetail.do?titleID=3009234727&pT=null

日本語版予告編:
https://www.youtube.com/watch?v=ZkQ2ZrfDEg4


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