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2022年07月31日23:09

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【展覧会】スイス プチ・パレ美術館展(SOMPO美術館)

スイスのジュネーヴにあるプチ・パレ美術館。私はこの美術館の存在を知らなかった。しかもこの美術館は1998年から現在まで休館中とのこと。今回の展覧会でプチ・パレ美術館のすべてが分かるわけではないが、貴重な機会であることは間違いない。
プチ・パレ美術館は過小評価されてきた画家たちを発見するというコンセプトも持っていて、それゆえに今回の展覧会でも、初めて聞く名前の画家、あるいはどこかの展覧会で目にした名前なのかもしれないが憶えていない画家の作品が多く展示されている。特に新印象派のセクションは様々な点描技法の作品を鑑賞できるという点で非常に面白かった。

親しみのある画家の名前が少ないからだろうか、明るい色調の作品が多いわりに、全体的に地味。印象派からエコール・ド・パリという日本人好みのジャンルの展覧会だし、日時指定もないのだが、意外と空いていて、ゆっくりと作品に向き合えた。

印象深かったのは以下の2点。

糸杉のノクチューン(アンリ=エドモン・クロス):
青系の色味でまとまった点描画。幻想的、象徴主義的な雰囲気が際立つ。装飾的で壁画風なのも19世紀末らしい。

ペロス=ギレックの海水浴場(モーリス・ドニ):
レンガ色の崖と紺色の海のコントラストが美しい。唐草模様のような白波の描き方が面白い。裸体群は神話の登場人物のようにも思える。平面的なところがモダン。
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